市町村教育長 年頭のあいさつ

学校教育の情報化を推進しています―熊本県・高森町教育委員会教育長 佐藤 増夫

高森町新教育プランとICT 

 

熊本県・高森町教育委員会教育長 佐藤 増夫高森町では、平成24年度から「高森町新教育プラン」を策定し、「高森に誇りを持ち、夢を抱き、元気の出る教育」をスローガンとした教育改革に取り組んでいる。

 重点施策は、「コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育・ふるさと教育」である。ねらいの一つに教育環境の整備を掲げ、この中で「ICT環境の整備」に取り組んでいる。

 町の戦略は、「町あげて」「風に乗り」「国や県の動向を見据えて」である。町内4つの小中学校全部の普通教室、特別教室に電子黒板・実物投影機を配置し、タブレットPCも1人1台活用の環境が整備できた。その他、校務システム、教務システム、全校無線LANの配置などICT環境が大きく進み、全国的に注目されてきている。

 昨年12月には、2年連続となる研究発表会を開催し、ICT導入の成果を全国に発信した。一番の成果は、日々の授業改善である。全学調の学習状況調査からも授業改善に関わる数値が全国や県の平均より圧倒的に高い。それと共に、学力調査においても確実な伸びを示すことができた。ICTは、目的でなく手段である。教育現場の意識改革が、新教育プランの原点である。

  本年は、3回目の研究発表会を開催する予定である。高森町のICT教育もセカンドステージを迎え、関係者一同、益々張り切っている。

【2015年1月1日】

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