09年にすべての教室に50型テレビと実物投影機。13年にすべての教室にデジタル教科書と電子黒板。14年にモデル校にタブレットを導入。
デジタル教科書、電子黒板を導入するとき、市議会から「新しい情報機器が導入されてもベテランの先生は使いこなせるのか」という多くの質問があった。私は「デジタル教科書、電子黒板は今までの授業の方法を転換するものでなく、より分かりやすく提示するもの。教科書中心で進めるベテランの先生にこそ便利なテクノロジー。子供の方が早く使いこなすようになる」と答えていた。
その通りになった。
岐阜市外に異動になったベテランの先生は「電子黒板がないと不便」と言う。市外から異動してきた先生が使い方をわからないでいると「そこのボタン押すんです」と子供が教えてくれる。ベテラン先生と電子黒板と子供は全く相性がいい。
さて、タブレットだ。使いこなさなくてはならない将来は必ず来る。そしてタブレットは授業方法をも変える可能性がある。検証しつつ段階的に増やしていく。
少子化の中にあって教育の質で居住地を選ぶ時代になってきた。教育熱心な自治体かどうかは、教育予算が10%を超えるかで判断できる。幸い岐阜市は13・6%である。今後も未来を担う子供たちのために、ICT教育を始めとした教育環境の充実に努めていきたい。
【2015年1月1日】
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