東京書籍は2020年度から発行されるデジタル教科書・教材を大幅に刷新し、「指導者用デジタル教科書(教材)」「指導者用デジタルブック(指導書付属教材)」「学習者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教材」の4ラインアップとした。2019年4月「学校教育法等の一部を改正する法律」により紙の教科書の一部をデジタル教科書に代えて使用することが認められたことを受けての刷新だ。
指導者用デジタル教科書(教材)は、従来から発行している指導者用デジタル教科書を踏襲する作りだ。
使用頻度が高く、デジタル化の効果が特に高い国語、社会(3・4年を除く)、算数、理科の4教科を発行する。
朗読音声や筆順アニメ(国語)、映像資料(全教科)、シミュレーション機能(算数)などの授業でよく使用される機能は、引き続き搭載。
教科書のコンテンツを利用してオリジナル教材を作成できるMY教科書エディタ(全教科)も引き続き提供している。
指導者用デジタルブックは、書写、生活、家庭、保健、道徳、英語で発行する。
教科書紙面の提示ができるほか、映像教材や朗読音声など、教科に応じた様々なコンテンツを準備する。シンプルな機能の指導者用デジタル教科書が教師用指導書に付属するイメージだ。
また、社会科の3・4年生、地図帳の指導書にもデジタルコンテンツが付属する。
学習者用デジタル教科書は全教科・全種目を発行。さらに学習者用デジタル教材を新しく発行する。
学習者用デジタル教科書は、ビューアにLentrance Readerを採用した。
本ビューアは①複数の書目を一括管理、②拡大や外部リンクなどの学習を支える便利機能、③特別支援機能、④連携するDマークコンテンツ(デジタルコンテンツ)を表示する等の機能を搭載している。
国語、書写、社会、地図帳、算数、理科、生活、家庭、保健、道徳、英語の9教科11種目を発行。
同じビューア上で、学習者用デジタル教科書と一体的に使用できる学習者用デジタル教材も新規に発行する。
学習者用デジタル教材は、教科の特性によって動画・シミュレーション、本文朗読音声など豊富なコンテンツを収録している。
学習者用デジタル教科書との一体的な使用により、児童1人ひとりの主体的な学びを促すことができる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2019年5月13日号掲載