光村図書は、学習者用デジタル教科書4教科(国語、書写、英語、道徳)、学習者用デジタル教科書+デジタル教材(以下、学習者用デジタル教材)2教科(国語、英語)、指導者用デジタル教科書(教材)2教科(国語・英語)を提供する。児童が迷わず使えるように「学習者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教材」「指導者用デジタル教科書」共通ビューアを開発。大日本図書、教育芸術社、日本文教出版も本ビューアを採用している。
「学習者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教材」は、共通ビューアで、教材(「まなぶ」ボタン)の有無の違いのみ。指導者用はこれらに教師用の機能(「Tサポート」)と教材が加わる。
共通ビューア「まなビューア」下部には、拡大、目次、挿絵、サポート、どうぐ(ペンツール等)、まなぶボタンなどを搭載。紙の教科書で提供している二次元コード対応コンテンツ(動画・音声教材等)もデジタル教科書内に同梱し、インターネットに接続しなくても視聴できるようにした。
「サポート」ボタンは特別支援教育の専門家の意見を基に、学習者の読みやすさや見やすさ、聞き取りやすさ、使いやすさを支援する機能を提供。
すべてのテキストを、合成音声で読み上げる機能を搭載。再生速度は13段階、声の高さは2段階から選択できる。総ルビ表示や反転表示ができる。反転表示は白黒のほか、黄色×黒、緑×黒から選択でき、教科書紙面の地色もピンクやグレー、黄色などに変更可。
本文のリフロー画面では、文字の大きさや行間の広さなど各種設定が可能。
「まなぶ」ボタンでは、漢字練習やマイ黒板、思考ツール、ワークなどの各種コンテンツを収録。マイ黒板は教科書紙面から言葉を抜き出せるようにした。抜き出した文字は大きさや背景色も変えることができる。漢字は筆順練習のほか、なぞり書き機能も搭載。
池上彰氏(ジャーナリスト)、工藤直子氏(詩人)、森絵都氏(作家)ほかの著者動画や資料動画・写真も充実。あまんきみこ氏は「ちいちゃんのかげおくり」を書いたきっかけを話す。
指導者用デジタル教科書「Tサポート」には、ワークシートや漢字テストなどの作成が簡単にできるプリント機能を搭載している。
全てのユニットのストーリーをアニメーションで収録。聞く力を高める。本文のほか、挿絵にある単語もすべて英語音声で読み上げる。
個人でもできるアクティビティを充実。歌や絵辞典、聞き取りゲームや文字あてゲーム、アルファベットの筆順アニメーションなどのコンテンツを収録予定だ。
指導者用デジタル教科書では45分の活動の流れが一目でわかる「今日のレッスン」機能を用意した。順番にクリックするだけで授業を進行できる。
「字幕・音声サポート」は、授業に必要な英語を字幕表示できる。「字幕を出しながら教員の肉声で進行」「音声読み上げで授業を進行」など様々な活用が可能だ。字幕はオン・オフできる。
小学校英語で求められているSmall Talk(教員×児童もしくは児童×児童による対話活動。既習事項の活用場面として設定)の活動例の動画も提供した。
体験版はWebで公開中。https://www.mitsumura-tosho.co.jp/2020s_digital/index.html
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2019年5月13日号掲載