教育家庭新聞・教育マルチメディア新聞
 TOP教育マルチメディア記事         
バックナンバー
最新IT教育―実践、成果を報告―ICTフィンランド教育
教育マルチメディア
教育委員会セミナー
「スクールニューディールとICT予算」 開催レポート

 


 総額1兆1181億円、国庫補助は4881億円、地方向け臨時交付金は6300億円を投じる「スクール・ニューディール構想」は「耐震化」「エコ化」「ICT環境整備」が3本柱となる。教育家庭新聞社では、教育委員会を対象に「ICT環境整備」をテーマとした緊急セミナーを8月6日に実施、38教委45名が参集した。


内容は、補正予算の詳細や予算獲得の方法、補正事業第一次募集に迅速に対応した自治体の事例など。参加教委のアンケートによると、今回の補正事業において、電子黒板、教師用PC、校内LAN整備、デジタルテレビ、プロジェクター、実物投影機など周辺機器含め4目標達成を視野に入れている。


出口寿久氏
文部科学省生涯学習政策局
出口寿久氏


■スクールニューディールの進捗状況と申請、ICT整備
 出口寿久氏(文部科学省生涯学習政策局参事官付参事官補佐)は、補正予算の目的と概要、デジタルテレビの教育効果を各種調査から説明した。
続きを読む>>


大久保昇氏
内田洋行教育総合研究所長
大久保昇氏


■自治体における予算獲得を考える
 株式会社内田洋行では、3年前に「教育総合研究所」を設立。大久保氏は所長を兼務しており、「教育情報化推進協議会」の代表幹事でもある。各国の先進事例を見聞、国内の先進事例も手掛けてきた経験から、教育委員会が予算を獲得するためのポイントについて講演した。
続きを読む>>


森田和夫氏
日本教育工学振興会常務理事 ・事務局長
森田和夫氏


■補正予算補助対象の詳細―電子黒板、ソフト、セキュリティも対象に―
 補正予算対象の項目は現場ニーズを受けて変更されている。市町村教委からは、それらの詳細などを含め様々な質問が日本教育工学振興会(JAPET)に届く。常務理事・事務局長である森田和夫氏は多い質問項目について説明した。
続きを読む>>


鈴木さよ子氏
豊島区教委学校運営課長
鈴木さよ子氏


■ICT整備への道のり〜予算獲得から活用まで〜 
 東京都豊島区は、「学校ICT環境整備事業」の第一次募集で国の4つの整備目標(デジタルテレビ化率100%、PC1台当たり児童・生徒数3・6人に1台、校務用PC整備率100%、校内LAN整備率100%)を達成、電子黒板を複数台導入する。事業費総額は5億4千4百万円。区教委学校運営課長の鈴木さよ子氏は、今回の補助金の3つの特徴「整備目標が明確」「今年度限りの補助金」「タイトなスケジュール」が説得材料にもなった、と述べる。
続きを読む>>


和田俊彦氏
柏市教委教育研究所
和田俊彦氏


■導入後の機器の維持管理、研修をどうするか
 教育研究所の和田俊彦氏は「ICT機器導入後の保守・維持管理」のポイントは4つある、と@情報セキュリティAコンテンツフィルタリングの整備、Bウイルス対策、C活用のための研修をあげた。数年前体調を崩したことから「体を壊してしまったら元も子もない」と、組織的に運営できるシステム構築の重要性について強調。柏市は今年の7月、一般財源から教員用の校務用PCを100%整備済だ。  続きを読む>>


 

関連情報リンク
→平成21年度補正予算 スクール・ニューディール構想(ICT編)(0900716)
→スクールニューディール構想(ICT編) 教育委員会の「誤解」「誤認」も明らかに(090703)
→【特集】「教育の情報化の手引」で実現する学校環境(090608)


記事のご感想をお寄せください

新聞購読お申し込みはこちら