同学教育学部学校教員養成課程及び特別支援学校教員養成課程は、ICTの授業活用について、平成8年度の入学生から取り扱っている。
当初は「学習指導のためのPC活用」「情報活用能力の育成」「専攻分野研究のためのPC活用」の3本柱で、1年時にPCリテラシーを学び、2年時は各専門教科教育の教員とタイアップして進めた。この立ち上げに関わったのが東原義訓教授だ。
現在は国語、英語、理科、社会、数学、保健体育、美術、技術、家庭科など全コースにおいて2単位ずつデジタル教科書などICTを活用した指導法を実習を通して学んでいる。また、「教育内容・方法論」では、そのうち4コマは、学校現場教員とタイアップして取り組む。
取り入れ方は各科目によって様々だ。
小学校教員のための必修科目「初等国語科指導法基礎」では、全15回中3回程度、デジタル教科書を授業で活用するための指導を行っている。2クラスで履修生約100名と、その多さから1人ひとり体験・実習することは難しいものの、適切な使い方について学ぶ。
「コンピュータ利用教育(英語・国際理解)」では、英語ノートデジタル版の実習も取り上げた。
各教科に開設している「コンピュータ利用教育」では、履修学生数は20〜30名程度になることから、実際にデジタル教科書を使った実習を行う。実践センターの実習室や国語科ではそのための環境として、電子黒板等提示環境が設置されている。
算数・数学は、動的な図形ツールなどを早期から取り入れており、自作教材の作成などの実習も行う。理科では、理科ねっとわーくを活用した指導案を考える授業も行っている。
ICTを活用した教育実習事前・事後指導(デジタル・ティーチング・ポートフォリオ)にも取り組んでおり、積極的にICTをカリキュラムに取り入れている。
【2012年6月4日号】
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