【特集】校務の情報化(2012年10月8日号)

手持ちのUSBメモリをセキュリティUSB化する

 教育の情報化に伴う機器整備の進展により、PCの紛失・盗難やウィルス感染などによる児童生徒の情報の漏洩、流出が大きな問題となっている。

  「平成23年度学校・教育機関の個人情報漏えいの発生状況・教員の意識に関する調査」(ISEN)の「漏えい媒体別 漏えい事故件数」では、ICT機器(USBメモリ・PC・外付けハードディスク・デジタルカメラ)の事故が全体の半数以上を占めるとの調査結果が出ている。

セキュリティUSB化
lSSEは、いつも使っているUSBメモリを
セキュリティUSBメモリにできる

  アルプスシステムインテグレーション(以下、ALSI)が提供している「InterSafe SecureDevice」(以下、ISSD)は、汎用USBメモリをセキュリティUSBメモリに変換することができるソフトウェアだ。これにより、いつも使っているUSBメモリのセキュリティを強固にし、情報漏えいを防止できる。

  ISSDは、パスワード認証によるロック機能とメモリ領域の暗号化機能に加え、USBメモリの接続先PCを登録することで、未登録のPCへ接続した際には、データコピーやファイルの移動が制御されるというもの。

  4つの設定テンプレートからセキュリティ機能の付加を選択することができ、用途・課題に応じた運用が出来る。これまで使用していたUSBをそのまま利用できるため、コストを抑えつつ、セキュリティを高めることができる点も魅力だ。

富津市教育委員会でISSDを全校導入

  富津市教育委員会では、2010年より市内全小中学校でISSDを活用している。

  同教委の磯貝睦美氏は「通常、セキュリティを高めると運用が煩わしくなりますが、厳しいセキュリティ設定にしても作業に支障が出ているという声はなく、教職員のITスキルに関わらず簡単に使えることができているようです。教職員に負担をかけることなく、漏えい事故を防ぐことができる点が良い」と評価している。

フィルタリング機能 2種搭載は国内初

  ALSIでは、2万校への導入実績があるWebフィルタリングソフト「InterSafe WebFilter」も提供。7月に提供開始されたVer.8・0では、国内初の2種類のフィルタ機能で入口・出口対策を実現し、最新のサイバー攻撃に対応する。

【2012年10月8日】

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