停電時や学校が避難所となった場合 |
官公庁や地方自治体、教育機関、病院・介護施設、一般企業などを対象にした第4回「震災対策技術展」宮城が8月8〜9日、仙台市で開催された。今回の震災対策技術展の展示会場には、地震対策製品をはじめ、備蓄品、電力対策、非常時通信対策、救助・救出支援など73の団体・企業が出展。また仙台市や東北大学災害科学国際研究所も復興への取組みや災害の分析についてパネル展示した。
災害時の学校対策も
出展者は災害対策製品、システムを提案。特に学校が避難所となった場合や停電時、学校の日常的な防犯対策等にも使える製品も展示。
イーズライフは、停電時も照明が点き、また災害時に多くの人が集まる避難所の入り口などに明かりを供給する「せみ・ソーラーライト」を提案。暁電工は、防犯機能とNHK‐FM緊急地震速報・緊急警報放送を受信し大音量で自動放送する太陽光給電の屋外設置型AED収納箱を出展。バイオコーク技研は水素の生成で発電するポータブル燃料電池を展示し発電の仕組みがわかる教材キットも用意。おかもとポンプは、災害時に学校のプールの水をトイレの浄化水として使うための手押しポンプを提案。日栄インテックは地震時に教室天井の落下を防ぐ金具を展示した。このほか、免震装置、免震建物用すべり支承、免震ゴム、制震ダンパー、耐震対策金具、木造軸組用耐震補強装置、耐震配管システム、天井落下防止システム、超軽量天井、ガラス飛散防止フィルム、屋外設置型AED収納箱、帰宅困難者用断熱シート、非常食、手押しポンプ、蓄電池、無停電電源装置、ソーラーライト、地域情報告知システム、災害情報伝達スピーカー、蓄光式避難誘導階段、防災カプセル等。
東日本大震災の発生メカニズムや福島県、岩手県の復興の取組み、災害時の保健・医療・福祉対応などをテーマにした35の無料セミナーは、満員の盛況になった。
震災対策技術展は、1995年に発生した阪神淡路大震災の翌々年にあたる1997年以降、神戸、大阪、横浜などで開催されている。仙台での開催は4回目で、来年も引き続き8月に開催される予定だ。
【2013年8月19日号】