2021年度に約22億円の予算で全国の約4割の学校に配備された学習者用デジタル教科書(デジタル教材含む。以下、学習者用デジタル教科書)。国の予算に加え、教育委員会予算で学習者用デジタル教科書を検証している自治体もあり、各校での活用の様子を取材した。教科による違いもあるが児童生徒主体の活用が始まっているようだ。学習者用デジタル教科書は現在、教科書会社により採用しているビューアが異なっており、ログイン方法やユーザ登録方法、機能等が異なる場合がある。今回取材したデジタル教科書のビューアは以下。Lentrance(レントランス)(小学校算数・東京書籍)、まなビューア(小学校国語・光村図書)、みらいスクールプラットフォーム(中学校理科・大日本図書)、超教科書(小学校算数・啓林館)。文部科学省は2022年度概算要求で学習者用デジタル教科書関連に57億円を要求しており、すべての小中学校に1教科分の学習者用デジタル教科書を配備できるようにする。
個別最適な学びを支援
世田谷区立駒沢中学校
世田谷区立駒沢中学校(桝田和明校長・東京都)は、2020年10月よりGIGA端末(iPad)の配備を完了し、2021年4月から全学年で理科の学習者用デジタル教科書(+教材)(大日本図書)(以下、学習者用デジタル教科書)の活用を開始している。…
渋谷区立富谷小学校
学習者用端末の1人1台配備が昨年終了している渋谷区教育委員会は今年度、国の事業に加えて教育委員会予算で全小中学校に、学習者用デジタル教科書(+教材)(以下、学習者用デジタル教科書)の検証を依頼している。…
深い理解が対話につながる
印西市立原山小学校
印西市立原山小学校(松本博幸校長・千葉県)は市のICT活用実証校として2020年度中に1人1台情報端末の配備が完了している。学習者用デジタル教科書(+教材)(以下、学習者用デジタル教科書)については、学校予算・市教委予算及び国の補助事業も含めて配備。現在、算数(全学年)、理科(3~6年)、外国語(3~6年)の活用を進めている。…
富士見町立富士見小学校
教員用端末としてWindowsPCを、児童生徒用端末としてChromebookを配備している長野県富士見町教育委員会では、国の事業に加えて町予算で、全小中学校(小学校3・中学校1)に算数及び数学の学習者用デジタル教科書(+教材)(新興出版社啓林館)と指導者用デジタル教科書を導入している。…
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年11月1日号掲載
