学校・園内の事故で少なくないのがドアでの“指はさみ事故”。東京消防庁は2016年~18年の3年間に起こった、指などを切断する事故での救急搬送事例をHPで公開している。全体で728人が救急搬送されたが、そのうちの22人は12歳未満の子供。さらにその中の11人が手動ドアなどの開口部での事故が原因となって、指などを切断している。管理者は安全管理ため実態を知って欲しい。
指はさみ事故の大半は手動ドアで、吊元に手をかけている際に発生している。子供が自分でドアを閉めて指をはさんでしまうよりも、誰かがドアを閉めた際に自分の指をはさんでしまうケースが多い。吊元には大きな力がかかるため、思わぬケガにもなりかねない。小学生が学童施設内のトイレで指を挟まれ、右手親指の第一関節部から先を切断した事故も起こっている。身近な環境の安全対策が、学校や関係施設にも求められている。
セイキ販売(株)の「室内ドア用指挟み防止スクリーン『指はさまんぞう』」は、蝶番(ちょうつがい)のあるドア吊元の隙間をカバーして指はさみ事故を防ぐ。扉の開閉に合わせてスクリーンが動き、引き出されたり巻き取ったりしながら、ドアの隙間をカバーする。
製品本体は耐久性に優れるアルミ製。スクリーン部は、汚れにくく耐久性にも優れたポリエステル製。ドアの内側に取り付ける「可動タイプ」と、外側に設置する「固定タイプ」の各1つで1セット。両面テープと釘による施工で、簡単に既存のドアに取付け、その日から使用できる。本体カラーは、ブロンズとステンカラーの2種類。本体がブロンズの場合のスクリーンはブラウン、ステンカラーの場合はベージュの組合せ。
小学校や幼稚園・保育園、児童館などの子供が通う施設の、主に個室トイレや教室入口で利用されている。同社が全国展開する店舗「住まいのさわやかショップ」で取り扱われている。
▼詳細=https://www.seiki.gr.jp/
問合せ=03・3993・0444
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年4月20日号掲載