残暑が続く近年は、熱中症での救急搬送者数が昨年8月には前年の約1・2倍、9月は約3・4倍に増加した。最近の猛暑を受け、学校現場でも熱中症を防ぐ対応を進めている。
今年3月に文部科学省が公開した｢学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査｣では、2018年度中に学校が新たに行った熱中症対策は、｢水分補給等健康管理の徹底｣が6割以上だった他、｢エアコンの設置・検討｣が4割近く、｢扇風機などの設置｣は3割以上だった。自治体の予算措置、設置工事が必要などの理由で時間を要するエアコンの設置に対し、大型循環送風機は学校の判断での導入も可能。体育館などに導入する学校も増えている。
大型の業務用機器を取り扱う(株)ナカトミは、広い空間の送風・換気・循環向け｢ナカトミ ビッグファンシリーズ｣を用意。暑熱対策として、広範囲に大風量を送り、空気を循環させて湿度のムラを解消する。エアコン効果の補助としても活躍する。
キャスター付きで移動しやすく、使用したい場所で幅広く活用できる。倒れにくい頑丈な設計で、上下方向の風向きへの角度調節も可能（ＢＦ－125Ｖは不可）。電気代は50Ｈｚで1時間約4～15円。風量調節とサーマルプロテクター機能付きで低コストかつ安全な利用が可能だ。
単相100Ｖ電源で家庭用のコンセントで使用できる。ファンのサイズは4種類（直径60㎝、75㎝、100㎝、125㎝）。設置スペースにより選べる。
教室にエアコンが設置済みの地区であっても、体育館には未設置であるケースが多い。体育館での部活動、防具を付ける剣道などの活動をする格技場や屋内運動場、熱がこもりやすい部室やロッカールームなどの環境改善に役立つ。
全校集会など運動以外の場でも児童生徒が熱中症になるケースも頻発したことから、猛暑時期が過ぎても熱気対策には注意が必要だ。
実物に触れられるショールーム
同社は東日本営業所（埼玉県越谷市）、新潟営業所（新潟県燕市）、西日本営業所（福岡県大野城市）に、全ての製品を展示するショールームを設置。大型で手に取りにくい製品が多いため、実際に製品を見て、その効果を体感してもらうことがねらいだ。
停電や自然災害を見据えた非常用電源に、万一の備えとして用意しておくと安心な発電機を、同社は近日発売予定。ガソリン式やカセットボンベ式等を全4機種、豊富なラインナップで用意している。
▼詳細＝https://www.nakatomi-sangyo.com/
問合せ＝026・245・3105
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年4月20日号掲載
