市町村教育長 年頭のあいさつ

子どもの主体的な学びに生かす―東京都・新宿区教育委員会教育長 酒井敏男

東京都・新宿区教育委員会教育長 酒井敏男 誰もが、いつでも、簡単に使用できるICT環境をコンセプトに、全教室の黒板のホワイトボード化とプロジェクターの固定設置、無線パソコンと実物投影機を配備する「新宿版教室のICT化」。整備開始から5年、ICTを毎日活用する教師は9割となり、かつては「一部の授業」でのみ活用されていたICTは「授業の一部」となった。子どもたちにとっては、映像やパソコンを使った授業はもう「ふつう」のこと。最近では、「前よりわかりやすくなった」とも言ってもらえないのだが、これが取り組みの成果であり、教室のICT化が浸透してきた証と捉えている。

  これからは、授業の質をさらに高め、子どもたちの主体的な学びに生かしていくことが我々に求められる。子ども自身が自分の学び方を実感したり、思いや考えを伝えたりする授業が、もっと効果的に行えるはずだ。

  また、ネット上での誹謗中傷やいじめ、犯罪や有害情報の問題が頻発している中、情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要になってくる。危険を理解し、情報手段をいかに上手に使っていくか、そのための判断力や心構えを身に付けることができるよう、教員をしっかりとサポートしながら、情報モラル教育を推進していく。

【2014年1月1日】

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