実践的な英語力を15分間で検証する―Versant

 グローバル人材育成に向け、「英語を聞いて理解し、瞬時に応答していくことができる」コミュニケーション能力が求められている。Pearson(本社・英国)によって開発された英語スピーキングテスト「Versant(ヴァーサント)」は、日々の授業でそのような英語力が身についているのかを即時に測定することができるシステムだ。

聞く・理解する・話す英語力 15分館で検証する―Versant

テスト後すぐに 結果がわかる

  「Versant(ヴァーサント)」は、PCまたは電話を使い、リアルタイムで英語を一連の「聞く→理解する→話す」流れにおいてテストするもの。音声認識技術による自動採点システムで、テスト終了後、数分以内で採点結果が分かる。

  CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組)に対応しており、スコアレポートには、CEFRはもちろん、TOEIC(R)、TOEFL(R)との関係性も表示される。

  1997年のサービス開始から、現在世界100か国以上で使われており、日本においては2000年から各企業や官公庁、教育機関等に導入が始まっている。

「英会語力」を定期的に測定

  2009年度、文部科学省の「英語教育改善のための調査研究事業」の指定校となった松江市立女子高等学校でも「Versant」を導入。自分の会話力が測定されることから、英語を話すことにさらに興味を持つ様子が見られたという。

  本年3月には、総務省・フューチャースクールの実証校である新地町立尚英中学校(福島県)の生徒たちが、中学生向けの「Versant Jr.」レベル1に挑戦した。中学校では今年度から新学習指導要領が始まっており、英語における「聞く」「話す」活動の実施や効果測定が望まれていることから、今年度4月からは、PC教室などを使い、定期的に複数回受験する予定だ。

授業の手法も検証できる

  横川博一教授(神戸大学国際コミュニケーションセンター大学院)は、1か月間メルボルン大学に行った学生34名を対象にVersant(当時PhonePass)を実施したところ、総合点が4ポイント程度、文構成、流暢さなどのサブスコアも、それぞれ3〜4ポイント上昇が見られたと言う。

  横川教授は「プレゼンテーション中心の授業で英語力は身につきにくいという意見もあるが、こうした客観的なテストを使って測定することで、授業手法についての検証ができる。Versantは手軽かつ頻繁にテストできる点が大きなメリット」と評価する。Webでサンプル音声が視聴できる。

詳細=www.versant.jp/
【問合せ】ピアソン桐原versant事務局 versant.info@pearson.com

 


■【グローバル人材育成】世界に雄飛する人材育成を強化する

 

【2012年5月7日号】

関連記事