鹿児島市教育委員会(小学校78校・中学校39校)では2022年3月、全校でMEXCBTを活用するために、学習eポータル「まなびポケット」を導入し、既存のアカウントでシングルサインオンできるようにした。
研修は3月末及び4月に実施。鹿児島県では県域アカウントを設定していることから、県内43市町村中、同じ学習eポータルを導入している自治体と合同で研修を行った。
MEXCBTの本格的な活用はこれからだ。
Microsoft Teams上に「まなびポケット MEXCBT」のチームを作成し、設定や活用のための関連資料や研修動画を掲載。さらに5月の情報教育担当者会議で情報共有を進める等準備を進めているところだ。
5月現在、様々な質問が鹿児島市立学校ICT推進センターに届いているという。本市では、GIGAスクール運営支援センターの役割を、鹿児島市立学校ICT推進センターが担っている。
木田博所長は「学習者用デジタル教科書や授業支援ツール、デジタルシチズンシップを高めるための教材や今年度導入予定のデジタルドリル、MEXCBTなど、今後、様々な教材や仕組みを活用することになる。1人が使うアカウントの数は最小限に止めたい。そのためにはシングルサインオンで活用できる仕組みは必須。そのため学習eポータルを適切に導入する必要がある」と話す。
学習eポータルとして「まなびポケット」を選択した理由については「鹿児島県の県域アカウントはMicrosoft Azure及びGoogle Workspaceで管理しており、アカウントを変更すると連携してまなびポケットのID・パスワードも変更されることから、アカウントの管理が簡便となる。利用者の利便性を鑑みた結果、決めた。今後、導入する教材等は、学習eポータル上でシングルサインオンに対応できるかどうかが、重要なポイントになる」と話した。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年6月6日号掲載