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教育ICT

テキストプログラミングは小学校から始める こどもパソコン「IchigoJam」で実践

2020年12月7日
小学校プログラミング教育を問題解決力・創造性を育み中高につなげる

くもん出版は、初学者向けテキストプログラミングの入門ワークブックを発売した。こどもパソコン「IchigoJam」を使う、キーボード入力によるプログラミングに挑戦する内容で、対象は小学校中学年以上。10月28日、IchigoJamによるプログラミング教育実践経験を持つ小金井市立前原小学校前校長の松田孝氏(合同会社MAZDA Incredible Lab CEO)が講演した。

写真左から、志村直人くもん出版社長、松田孝氏、『くもんのプログラミングワーク①②』を監修したIchigoJam開発者の福野泰介氏

写真左から、志村直人くもん出版社長、松田孝氏、『くもんのプログラミングワーク①②』を監修したIchigoJam開発者の福野泰介氏

中学年以上向けワークブックを提供

ログラミング教育にキーボード入力は必須
松田孝氏

教員はプログラミングの必然性や切実性を持って実践できるようにならなくてはならない。子供たちが生きる未来(Society 50)では、コンピュータと話しができる力が必要であり、それはプログラミングの習得だ。

IchigoJamは、プロセッサを見て触ることができる。プロセッサがコンピュータである、ということに気づくことができる。これがコンピュータサイエンスのスタートになる。

各自治体が作成している小学校のカリキュラムの多くはビジュアルプログラミングだ。しかしIchigoJamはテキストプログラミング。これは最大の魅力だ。

小学校3年生でローマ字を学ぶという、良いタイミングでもある。GIGAスクール構想でさまざまな端末が導入されている。ここでもキーボードは必須だ。テキストプログラミングはそうした方向性にもマッチする。

小学校でIchigoJamを使ってキーボード入力に取り組んでみると、子供たちは「かっこいい」「自分はキーボードが得意」「コンピュータに強い」と自信を持ち、モチベーションにつながっていった。少しずつしか入力できなくても、友達と教え合いながら試行錯誤することは、「主体的・対話的で深い学び」となり、自己調整力を育むことにつながる。

中学校に入ると、プログラミングは一気に難しくなる。高等学校の「情報」につなげていく必要もある。

小学校段階でBasicのテキストを身につけておくことは中学校、高等学校の学びにつながる。

小学校低学年では導入としてカード型の「Cutlery Apps」からスタートし、中学年でIchigoJam、高学年でIchigoJamBASICを学ぶという流れがお勧めだ。中学生でJavaScriptへ、という小中一貫のカリキュラムも可能だ(松田氏の実践は著書『学校を変えた最強のプログラミング教育』(くもん出版)にも詳しい)。

プログラミングを学ぶ玩具とワークを発売

くもん出版は未就学児からのプログラミング商品として、今秋、玩具を続々と発売。プログラミング的思考を育む「ロジカル国旗パズル」(対象4歳以上)、「ロジカルロードメーカー」(5歳以上)、ビジュアル/フィジカルプログラミングを学べる「マタタラボ」シリーズ(レッスン対象49歳)など。

10月に発売されたのが、小学校中学年以上を対象とした『くもんのプログラミングワーク はじめる!IchigoJam』(税別1200円)、『同 チャレンジ!IchigoJam』(税別1800円)。1行のプログラミングから始め、プログラムの意味を理解しながら長いプログラミングに進めるようにした。

こどもパソコンIchigoJam(税別2000円)はテレビ(ディスプレイ)とキーボードにつなぐ必要がある。Webサイトでも体験できる。(https://fukuno.jig.jp/app/IchigoJam/)。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年12月7日号掲載

<プログラミング教育を問題解決力・創造性を育み中高につなげる>

 

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