機械が作動するためには、修正したプログラムのアイデアを自分のPCに入力するだけではなく、遠隔でプログラムし、遠く離れた相手に伝えなければいけない。小山小のPCから遠隔でオーストラリアのPCを操作してプログラムを修正し、問題が解決したことを相手に伝えた。無事に機械が動くと歓声が沸き起った。テクノロジーを使うことで世界の距離が縮まることを実感できたようだ。
オンライン配信された公開授業は、配信ができなくなるトラブルも生じた。原因を探ると、配信用のポケットWiFiが使用している2・4Ghz帯が通常よりも混雑していた。そこで、配信にLTE回線を使用することで接続できるようになった。児童が学習で使用しているPCと遠隔会議システムは別のAPに接続しており、影響はなかった。このほかにも原因があるのかさらに調査中だ。
相模原市は2017年度から、すべての小学校でプログラミング教育を開始。2020年度は「第2次相模原市教育振興計画」にプログラミング教育を通した情報活用能力の育成を位置付け、2019年度に策定した「相模原プログラミングプラン」に則り、小中学校全学年でのプログラミング授業が行われている。
GIGAスクール構想で進めている1人1台のPC配備についても、相模原市の全児童生徒5万1000台のうち3分の2の配備をほぼ終え、残りも今年度中に完了する予定だ。既に生徒会役員選挙のオンライン投票や遠隔地とつないだ授業、授業公開研修をオンラインで行っている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年12月7日号掲載