新学習指導要領に、1人1台の情報端末活用などを始めとするICT環境整備の必要性が明記された。デジタル教科書・教材による効率的な一斉指導や個別学習、特別支援教育向けの活用や学習者用教科書による主体的な学びの実現、クラウド活用とビッグデータ分析による学習評価ツールとしての活用など様々な可能性が拡がっている。
スズキ教育ソフトは今夏、小学校向けプログラミング教材「ぴたっと!プログラミング」の発売を予定している。監修は永野和男名誉教授(聖心女子大学)。
本教材では「指導のイメージがわかない」「プログラミングの知識がない」教員を支援できるようにワークシートや授業案例、フローチャート集などのコンテンツを充実。ストーリー仕立てで初めての指導でも進行しやすいように配慮した。
すぐに始められるように全5時間の授業ガイドも同梱。総合的な学習の時間で「プログラミング体験」ができ、基本的なプログラミング的思考を身に付けることができる。第1章「ロボットがやってきた!」では、料理や掃除などの身近な題材からスタート。
画面上のロボットに「お風呂場掃除」という課題をクリアできるように命令ブロックを組み合わせて、画面上のロボットの動きをプログラミングしていく。実行してその動きを確認、修正と試行錯誤を重ねながらプログラミングのフローチャートを作成し、プログラミングの構造「順次、分岐、反復」について学ぶ。
第2章「パーティを開こう」では、ロボットとパーティの準備に挑戦。
プログラム通りに動くロボット(機械)の特徴や良さに気付き、日常生活の思考に活かせるように配慮。アニメーションで人と機械の作業の速さや正確さを比較するなど、プログラミングの特長やメリットを認知できる内容だ。
最後のまとめでは、プログラミング課題も用意。身に付けた内容を確認すると共に、日常生活や教科学習の中で「生きて働く」「考え方」を身に付けることができる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年6月4日号掲載