運動会や地域行事だけでなく、屋外プールでもテントの需要が増えているという。創業69年を迎えたテントメーカーの岸工業(株)は、熱中症対策に適した学校向け製品から、商業用の大型テントから遮光用シートまでを幅広く取り扱っている。
屋外パイプテント「ブルドックRセーフティー」は、支柱が筋交いより下側で折れる「中折れ」機能を採用し、天幕の裾を汚さずに組み立てられ、テントを低く伏せた状態で天幕をパイプに固定できる。伏せたまま筋交いを固定できるので、軒桁を持って立ち上げてもパイプが外れない。
パイプの外側には均一亜鉛メッキと防錆樹脂コーティングを施し、雨天時の活用も可能だ。サイズは0号(1間×1・5間)から3号(2間×4間)までの全4種。
そのほか、ワンタッチで設営が可能なテント「スカイローブ」がある。クロスバーを連結した一体型のフレームを採用しており、大人二人で簡単に設置できる。
同社は、6月19~21日に開催されたEDIX内の「第3回学校施設・サービスEXPO」で、「遮熱体験コーナー」を展示した。テントに取りつけるオプションとして、「シェードセット」を紹介した。メッシュ構造から熱気が抜けることで、快適な空間を実現。
従来のテント膜材のほうが遮光断熱性能は高いが、熱気が滞留するデメリットがあった。遮光性能を低減し明るさを取り入れられるメッシュシートにすることで、熱気が抜けるため、体感温度が快適になる。
展示会では、熱中症対策品として、ビッグテントシステム(ケダーテント)、ソラカゼ(開閉式メッシュシート)ブルドックRセーフティー、UV2000(遮光メッシュシート)を展示。
ブルドックテントなどの屋形テントと併用することで日陰スペースを確保できることを紹介した。西日対策も施せば、よりテント内を快適な空間にできる。
昨年は熱中症注意報発令による原則屋外運動禁止や、プールも水温上昇により使用禁止となることが多かった。このためプールの日よけ対策にも、テントの活用が期待されはじめている。
詳細=www.kishikogyo.co.jp/
電話082・282・1461
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年8月19日号掲載