言語活動は、論理や思考という知的活動の基盤でありコミュニケーションや感性・情緒の基盤であるとされています。言語活動を充実させることで論理的に考える力、コミュニケーション能力や感性・情緒を高めることが期待されるのです。
論理的に考える力は、事実を正確に理解し、他者に分かりやすく伝え合うような学習、つまり探究的な学習で身に付きます。学校図書館は探究的な学習ができるような環境を整えます。各教科・領域の年間指導計画の中で、探究的な学習ができる単元を洗い出し、必要な資料をそろえます。その単元の学習に入る前には担任と打ち合わせをし、課題設定、資料収集、整理・分析、まとめ・表現のどこでどんな力をつけるのか、子どもたちの実態に合わせた指導計画を担任とともに立案します。子供たちのまとめた成果物は次年度のために図書館で保管します。
コミュニケーションや感性・情緒に関しては読書活動を充実させる必要があります。学校図書館は、国語教科書の「○年の本棚」にある本をそろえたり、学級文庫を充実させたりして、読みたい本が身近にある環境を作ります。学級担任には読み聞かせやブックトークをするよう働きかけたり、国語の読書単元に関連して子供たちが好きな本を薦めあう会や同じ本を読んで感想を述べあう読書会などを開くよう働きかけたりします。
【2015年3月23日号】