学校図書館であれば、「夏のおすすめ100選」のような冊子を作成し、カウンターに置いて自由に持っていってもらう方法があります。タイミングも大事で、6月下旬から始め、夏休み前に促せることが大切でしょう。
本校では全校生徒(約1850名)に夏休み前に、このようなおすすめ冊子を配布します。すると夏休み前に読みたいものを狙って、テスト終了直後から、図書館カウンターに列をなし賑やかになります。図書館では貸出冊数も通常の冊数から倍くらい(5冊を10冊になど)増やすのも特別感が出ておすすめ。
また、担任の先生や教科の先生方からのアナウンス効果はとても高いので、まずは仲の良い先生方を手始めに読んでもらいたい本を紹介し、教室でアナウンスしてもらいます。興味を持った生徒がそれを読み、友人にも勧めるため、どんどん広がっていくという効果があります。
家庭においては何気なく自分が読んでいるふりをして、皆が集まる机の上に置いてみるのもおススメです。「これ面白いわよ」の一言が子どもの興味を引きつけることも。本は突然読めと言われて読むものではありません。私たち大人も、普段から自分自身が読書の習慣を付け、1冊でも「これはいい!」と心からいえる本と出会えるよう努力していきたいものです。
【2013年7月15日号】