学校図書館に関わる人は、一般的に学校司書、司書教諭、そして図書館主任ということになるのではないでしょうか。このうち司書教諭と図書館主任は同じ先生が兼ねる場合も多く見られます。
それぞれの仕事の分担がどうなっているかは、学校や地域の実態によって大きく異なり、一概には言えません。ただし「子どもたちの読書環境の充実」「学校図書館を活用して子どもたちの学力増進を図る」といった大きな目標は共有し、連携した活動が進められています。
しかしそのための手段として、三者が同じ取り組みをしていたのでは、例えば「うちの学校は小さいからそんなに図書館に関わる人はいらないのでは」といった誤った解釈が起こりかねません。三者はそれぞれの活動を補完しあう関係ではなく、それぞれが中心となる活動場面を持ち、特に学校司書と司書教諭はその専門性を意識した活動を行うことが、学校図書館の更なる充実のために必要です。
またこの三者を中心とした「図書館教育部」といった組織を校内に作り、学校図書館に関わる人、興味を持つ人を増やしていくことも大切な活動です。
【2012年9月17日号】