子どもたちがみずから本を手にとり、知りたいことを学び、そして新しい世界が広がる―子どもたちの学びの場である学校図書館を活用するために必要なノウハウや疑問について、現場で活躍する先生方がQ&A形式で答えます。
今、学校図書館が大変注目されています。新しい学習指導要領では言語力の育成がうたわれ、教科書には学校図書館の利用法、多くの本の紹介等が掲載されています。
学校図書館は、「本を静かに読む部屋」というイメージがまだ残っていますが、今ではそれだけには留まっていません。
従来からある、子どもたちの自由な読書活動、読書力や読書の習慣をつける読書指導のための「読書センター」としての役割に加え、学校図書館の豊富な資料を利用した教科学習、調べ学習、探究学習などの学習活動をサポートする「学習センター」としての役割にも大きな期待が寄せられています。さらに様々な資料から課題を解決するための情報を得て、課題解決をし、その成果を他に発信する情報活用能力(情報リテラシー)を育成する「情報センター」の役割も担います。
これまでの学習は、教師が教科書を中心に内容を理解させることに重点が置かれてきました。しかしこれからは「学校教育の中核」として、司書教諭、学校司書が学校図書館の持つ3つの役割・機能をフルに使い「豊かな学び」や「学び方を学ぶ」学習のサポートをしていきます。
【2012年4月16日号】