画面を見ながらチャンツに取り組む |
文科省の「英語ノート」は、必修化される英語活動で何をすればかわからない現場教員にとって指導教材のより所となるものでもある。
事業仕分けで一度は廃止になったものの全国から反響が大きかったため、H23年度まで配布されることとなった(その後はデジタル教科書としてPDF配布される予定)。
英語ノートのリスニングCD以外にも、電子黒板用ソフト(PC活用可)が全国の小学校に配布されていることをご存知だろうか。各レッスン毎に英語のチャンツやダンス振付ミュージックが入った優れたソフトであるので、もし職員室の書棚に眠っていたらそれは宝の持ち腐れだ。
先日5年生の英語の授業で、英語ノート1「L3数で遊ぼう」を扱った。授業導入では、電子黒板ソフトの英語ダンスTen Stepsを使った。電子黒板のダンスの動画振付を見ながら英語で♪1、2、3、4、5、6、7♪と歌いながら踊るのだが、子ども達は歌とダンスで自然に楽しく英語の世界に引き込まれていった。
重要なことは担任も共に歌い踊り楽しまないといけないことである。これはTPR(トータル・フィジカル・レスポンス)という、歴とした指導方法で耳と口と体を使って自然に言語に親しませることを目的とし言語修得させる効果もある。音楽のスピードも2種類あり、低学年でも活用できるように工夫されている。
授業の最後は、マイケルジャクソンら著名アーティスト達による「ウィ・アー・ザ・ワールド25」をハイビジョン動画で見せた。
実は有名な歌手の動画ミュージックビデオそのものが、無料でYouTubeのサイトからダウンロードできる。つまり電子黒板上で、今話題の番組や音楽ソフトを教材として学習者に見せることができるのだ。
YouTubeのデータベースは膨大で、ミュージックビデオのみならず、チャンツ教材、フォニックス教材、映画の予告編、CNNやBBCの企画番組、オバマ大統領の演説集、ディスカバリーチャンネル・ヒストリーチャンネル等、生の英語教材に溢れている。
子ども達にこれらの生の英語に触れさせない手はないだろう。それは世界の国々の言語や文化を学ぶことにもなるからである。
(1) まずは視感に訴える
(2) iPadの教育実践
(3) 小学校英語の教育実践
(4) デジタル版「英語ノート」
(5)デジタル教科書 iPadの教育実践
(6)「伝えたい」情熱が情報発信力を育む
【2010年9月4日号】