2022年度学校保健統計調査によると、児童・生徒の身長・体重の伸びは2000年代がピークでその後ほぼ横ばいだが、肥満傾向は男女ともに近年は増加傾向であることが分かった。男女ともに肥満傾向は特に小学校高学年の割合が高く、10歳男子は15%に達している。また痩身傾向は、男子では15歳4・43%を中心に高等学校で、女子は中学校が3%台で高い傾向が見られた。【1面からの続き】
平均身長は11歳(小6)男子が146・1㌢、女子が147・9㌢、14歳(中3)男子が165・8㌢、女子が156・5㌢、17歳(高3)男子が170・7㌢、女子が158・7㌢だった。小学校6年間を通じて女子の方が男子より高く、12歳で男子(154・0㌢)が女子(152・2㌢)を初めて逆転する。
平均体重は11歳(小6)男子が40・0㌔、女子が40・5㌔、14歳(中3)男子が55・0㌔、女子が49・9㌔、17歳(高3)男子が62・5㌔、女子が52・5㌔だった。小学校6年間を通じて、体重は男子女子ほぼ同じ、又はわずかに男子が上回っていた。
肥満傾向は小学校男子の増加が明らかな他、横ばい、または減少傾向が見られる。肥満度が20%以上の者を肥満傾向児としているが、算出方法が2006年度から変更になっている。
11歳男子は同年で11・82%だったが2022年は2・13ポイント増加した。他の年代では、14歳は11・20%から11・31%に微増、17歳は12・90%から11・42%に微減したがほぼ横ばいだった。
同じく11歳女子も、2006年は9・95%だったが2022年は0・52㌽の微増だったのに対して他の年代は、14歳は9・20%から7・71%で1・49ポイントの微減、17歳は9・20%から7・71%で1・49ポイント微減だった。
痩身傾向は小学校男子では微減だったが、中・高等学校ではほぼ横ばいだった。2006年以降の計算式で、11歳男子は2012年が最多で3・38%から2022年は0・47ポイント減少した。14歳では2019年2・68%から2・87%に増加、17歳では0・64ポイント増加した。11歳女子は2007年3・36%から2022年は2・40%に減少、14歳は2013年3・22%から3・09%に減少した一方、17歳は2011年1・89%だったが今回2・38%に増加した。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年2月19日号掲載