特集:校務の情報化

クラウド事業者向けにガイドライインを改訂―ASPIC 執行役員 中村亨氏

プライベトクラウドの校務活用に向けて

学校における業務には、教務・学籍・保健関係の事務、保護者や地域との情報共有や教育委員会との連携事務等があり、教職員はこれらの多くの業務を適切に実施することが求められています。

昨今、校務の軽減化と効率化の手段として、校務分野に対するICTの利活用が期待されています。その中でも、容易に利用を開始することができ、利用者側への負担が比較的少ないASP・SaaS・クラウドを活用した校務情報化に注目が集まっています。他方、校務情報には、指導要録や児童・生徒の健康観察結果等の個人情報も含まれることから、ASP・SaaS・クラウド事業者は、校務情報化にあたって、これらの個人情報の取り扱いを適切に扱うことが求められます。そこで総務省とASPIC(特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム)が合同で設立した「ASP・SaaS・クラウド普及促進協議会」において、校務分野においてクラウドを適切に普及・推進させることを目的に、クラウド事業者が校務分野のサービスを提供する際に遵守又は留意すべき事項等について検討、平成22年度に「校務分野におけるASP・SaaS・事業者向けガイドライン」をまとめています。加えて昨今、クラウドサービスの普及に伴い、校務分野においてもプライベート・クラウドサービスを採用される自治体様も現れています。ASPICとしては、本ガイドラインの改訂を教育分野におけるICTの活用(総務省)と連動する形で予定しています。

■教育分野におけるICTの活用(総務省)=多様な端末から利用できる普及モデルの技術的標準化を目的に、学校・家庭をつなぐ教育・学習環境を実現する教育ICTシステムの実証実験を行い、教育・学習クラウドプラットフォームの開発と標準化に向けた知見を蓄積する。

【2014年7月7日】

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