探究学習では何をテーマにするのかを設定する過程が重要です。テーマとするキーワードを絞り込む時に生徒がどの様に情報を集めていくか、一例を挙げます。
(1)何をテーマにしたいのか「言葉」で表現します。(キーワード化)
(2)キーワード化できたら、それを定義します。(キーワードの把握)百科事典を使えば、キーワードについての基礎知識が得られ、ジャンルを把握できます。「索引巻」から引けば、その事項の全体像も見えてきます。
(3)キーワードの関連テーマや全体像へ観点を広げて調べます。ここでキーワードの上位概念と下位概念を考え、情報を整理します。例:雨→気象学→地学
(4)整理された情報を元に、キーワードが図書館のNDC(日本十進分類法)でどこに該当するか考え、ブラウジング(書架で資料の背表紙を直接見ること)します。
(5)図書検索システムやWebでの検索は、キーワードの組み合わせ(&,OR,NOT検索)で絞り込みます。
(6)タイトル等にキーワードが入っていなくても使える資料があります。探すには、ブラウジング、キーワードの言い換え、概念の整理、関連テーマ・ジャンルの把握が有効です。また1つのキーワードでも異なるNDCが付されることがあります。
例:チワワ→犬→哺乳類→動物NDC:489.56
チワワ→犬→ペット→畜産NDC:645.6
なお情報収集は必ず裏を取らなければなりません。責任表示のないものは根拠とならないのです。図書は奥付をメモします。
【2014年8月18日号】