3月25日に開幕したプロ野球の公式戦は、セ・リーグが10月1日、パ・リーグが10月5日に終わり、10月6日から8日の朝刊には、チーム成績・個人成績の記録が掲載されました。
併せて、各タイトルも発表されました。打者のタイトルは、首位打者・最多本塁打・最多打点・最多安打・最高出塁率・最多盗塁の6種。投手の方は、最優秀防護率・最多勝利・勝率第1位・最多奪三振・最多セーブ・最優秀中継ぎの6種です。
これらのタイトルは、大きく2つに分けられ、「積み重ねの数」で競うものは、最多本塁打、最多打点、最多安打、最多盗塁、最多勝利、最多奪三振、最多セーブ、最優秀中継ぎです。
タイトル争いをしている選手で、欠場することはまずありませんが、相手チームにホームランを競っている選手がいる場合、本塁打を打たれないように、きわどい投球をし、フォアボールで逃げることがあります。
「率(割合)」の方は首位打者、最高出塁率、最優秀防護率、勝率第1位で規定打席や規定投球回の最低(勝率1位は13勝以上)などが決められています。
今年のセ・リーグ首位争いは、9月28日、坂本勇人選手(巨人)と7厘差で追う鈴木誠也選手(広島カープ)との間で展開されました。
坂本選手は、その翌日から3試合とも欠場しましたが、一方、鈴木選手は翌日の巨人戦で2打数1安打の成績を残し、6厘差までに縮めました。
最終戦では、1番に出場しました。5打数5安打なら、0・345となり坂本選手より1厘上になるからあえて1番に据えたのです。ペナントレースも順位確定した終盤となると個人のタイトル争いが注目されます。
ところで、個人のタイトル争いもチーム力によるところが大きいです。
日本ハムの中田翔選手は本塁打、打率、出塁率、得点圏打率も筒香嘉智選手(横浜ベイスターズ)よりはるかに低いのに、同じ打点を挙げ、タイトルを獲得しているのは、なぜでしょう。
個人の記録一覧を眺めながら、新しいタイトルを考えてみたり、獲得の条件を変えてみたりしたら面白いでしょう。
全打席出場賞、打率、打点、本塁打、盗塁などを合わせた最高殊勲選手賞などをつくり、特定の選手を表彰してみるのも面白いかもしれません。
【2016年10月17日号】
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