第10回グランプリ作品 |
環境教育の一貫として「スチール缶」のリサイクルについて知り、その重要性について考えることを目的とした「第11回 スチール缶リサイクルポスターコンクール」の作品募集が始まった。昨年から設けられた「学校団体活動賞」の第1回の受賞校は北海道函館水産高等学校。同校の岩岬耕平教諭は「学校として当たり前に取り組んでいたことが、実は生徒達の環境教育につながっていることを改めて感じた。生徒達にとっても、コンクールが環境について改めて考える良い機会になったようだ」としている。
「学校団体活動賞」受賞 函館水産高等学校の取組
「学校団体活動賞」は、10作品以上の応募校が対象。夏休みの課題や、普段の環境教育の中でコンクールを活用し、社会科や総合的な学習の時間、美術などの各教科、または教科をまたがった学習に繋がった、といった声が寄せられている。
この「学校団体活動賞」を受賞した函館水産高等学校では、「水産情報技術」の授業でポスターを制作した。PCを使用し、パワーポイントによるイラスト作成を指導。生徒40名が取り組んだ。
函館水産高校の取組の一部 |
普段からスチール缶、アルミ缶、ペットボトル等のリサイクルを行い、ペットボトルキャップの集団回収やゴミの分別等の活動が、生徒が環境問題を意識するきっかけになっているという。
水産高校ならではの取組も。水産食品科では、製造実習の際に出る魚の骨や内臓などの加工残渣を使用した魚醤油を作り、製品の味付けに使用するなど、残渣減少を目指した製品作りに取り組んでいる。機関工学科では昨年の課題研究として、缶潰し機の研究を行い、ごみの削減やリサイクルの大切さを学んだ(‖写真・右)。同校の多様な取組が評価され、受賞に結びついた。
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【募集要項】
■募集作品=スチール缶リサイクルへの呼びかけを描いたポスター
■募集部門=@小学校低学年A小学校高学年B中学校C高校※応募は個人でもクラス単位でも可。10作品以上で「学校団体活動賞」審査の対象
■作品規定=▽用紙は画用紙、四つ切〜八つ切サイズ程度▽画材は自由
■賞=▽グランプリ1名▽部門別最優秀賞各1名の計4名▽佳作若干名▽学校団体活動賞1校
■応募先=〒104―0061 東京都中央区銀座7―16―3 日鉄木挽ビル スチール缶リサイクル協会「スチール缶リサイクルポスターコンクール 作品募集」係
■応募締切=2016年10月31日(消印有効)
■結果発表=スチール缶リサイクル協会HP、教育家庭新聞2月掲載予定
■主催=スチール缶リサイクル協会、日本製缶協会、(公社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会
■後援=全国造形教育連盟、日本教育美術連盟
■詳細=www.steelcan.jp
【2016年6月20日号】
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