子供たちに絵を描くことを通して自然の大切さについて考えてもらいたいとする「第13回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」の入賞作品が決定した。3月31日に都内で表彰式が行われ、過去最多の5万6128点から「ブリヂストン大賞」に選ばれた5点の作品を描いた5名に賞状が贈られた。
同コンクールは、ブリヂストングループが持続可能な社会の実現を目指す活動の一環で行われており、「わたしの だいすきな しぜん」をテーマに開催。ブリヂストン大賞は、田中ひなのさん(「満開の桜」香川県・9歳)、片山千愛さん(「ツバメさんまたきてね」千葉県・7歳)、田中杏奈さん(「みどりのトンネル」千葉県・7歳)、加藤太基さん(「カニは不思議がいっぱい」愛知県・10歳)、松永朔玖さん(「マングローブ」熊本県・8歳)の5名。
(株)ブリヂストン取締役代表執行役CEO兼取締役会長の津谷正明氏は表彰式で「過去最高の応募数で、国内でコンクールが定着し、どんどん広がってくれるものと思っている。環境活動の中心はこれから未来に生きる子供たちで、私は毎回この機会を楽しみにしている」と子供たちに語った。
自分たちの作品が映った映像の中を車で走る |
寄せられた作品は、1次審査会で2000点に、2次審査では300点に絞られた。審査員を代表して漫画家のヒサクニヒコ氏は「自然はいくらでも身近にあり、それをみんなが感じてくれた。未来をつくる子供たちがいろんなことを考えてくれている。応募してくれた5万6128人の周りには何十万人の人がいる。一緒に自然を考えてくれていて嬉しい」とコメント。
大賞受賞者の中で最年長の加藤さんは、海で動く躍動感のある「カニ」を大きく描いたが、「カニは、食べる時と海の中にいる時で色が違う。その不思議さを伝えたかった」と絵に込めた思いを述べた。大賞の5名には、副賞として豊かな自然を体感できる北海道・屋久島・奄美大島・沖縄のいずれかの旅が贈られる。そのほか、ブリヂストンサイクル賞、ブリヂストンスポーツ賞、ブリヂストン賞を含め計101名に個人賞が決定した。
また22の小学校に団体上位賞が贈られ、表彰式には栃木県那須塩原市立大原間小学校、千葉県柏市立風早北部小学校、埼玉県川越市立福原小学校、同・鴻巣市立吹上小学校、兵庫県尼崎市立立花西小学校の5校の教員が参加した。
【2016年4月25日号】
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