普段目にする新聞のページ数が日によって異なっていることに疑問を抱きませんか。私が購読しているZ紙の朝刊は40ページのことが多いのですが、32ページや36ページの時もあります。新聞1枚は4ページ分ですから、4の倍数にするのが良いと思うのですが38ページという日もあります。ニュースになるような記事が少ないので、ページを減らしたのではないかと推測したこともありますが、皆さんはどう考えますか。
12月 2014年 下段は朝刊のページ数 | ||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 40 |
2 40 |
3 40 |
4 40 |
5 40 |
6 40 |
|
7 40 | 8 36 |
9 36 |
10 34 |
11 40 |
12 38 |
13 40 |
14 34 |
15 20 |
16 40 |
17 38 |
18 36 |
19 36 |
20 34 |
21 32 |
22 36 |
23 40 |
24 30 |
25 40 |
26 32 |
27 36 |
28 32 |
29 28 |
30 28 |
31 28 |
|||
34.5 | 32.0 | 36.8 | 34.0 | 39.0 | 36.5 | 37.0 |
※最下段は曜日別のページの平均 |
新聞社の主な収入は、新聞を売る、つまり購読料です。その占める割合は半分程度で、それと同じくらい重要となる収入源が広告料で、新聞社によって違いがあますが、これも5割近くもあります。
また、日刊紙のほとんどは、新聞を安く送れる「第3種郵便物認可」を受けています。この制度の利用には、広告が全紙面の半分以下という制限があります。なるべく目いっぱいの広告を載せたいところですが、広告が少ない時にはページ数を減らさざるを得ないのです。
Z紙の広告は、1ページで2000万円以上もするといわれます。小さい広告ですと割高になります。広告主は、効果的な曜日や日にちを考えて依頼しますので広告の少ない日もあるのです。年末、ゴールデンウイーク、月遅れのお盆などは広告依頼が少ないようです。年末のように年始めの紙面づくりで忙しいことも考慮してページ数を減らしているのでしょうか。
右上表では、12月15日の紙面数が極端に少ないです。これは衆議院議員の選挙の翌日の朝刊であり、選挙結果を早く知らせるために、記事も広告も極端に少なくしたからです。
Z紙(朝刊)の14年12月〜15年11月までの平均は37・8ページ。3月は31日間すべて40ページでした。どのような理由があったのでしょうか。曜日によるページ数の違いの要因について考えてみても面白いですよ。
【2016年2月15日号】
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