3月27日にセ・パ同時に開幕したプロ野球も、6月14日にセ・パ交流戦が終了し、ペナントレースもいよいよ佳境に入りました。
試合のあった翌日には、全試合とも対戦チーム毎の個人成績表が一般紙にも掲載されます。横には、〔打・安・点・本・率〕が書かれています。これは、上からその日の試合の打数=打撃数、安打(ヒット)数、打点、本塁打(その試合までの通算数、白抜きの数字は、その日にホームランを打ったことを示す)、通算打率。打数は打席数から犠飛・犠打や四死球などで出塁した数を引いたもので、打率に関係しない数。
また、各選手の下には、チームのその試合での、犠=犠打・犠飛(自分はアウトになったが塁の選手を次の塁に進めた数、犠飛はフライ、犠打はバント)、盗=盗塁数、失=失策(エラーなど)数、併=併殺(1人の打者の打った球で2人以上をアウトにした数)、残=残塁数。新聞によっては、盗・失の代わりに振=三振数、球=四死球を載せている新聞もあります。
縦には、出場した選手名と打順が書かれています。ここで問題です。選手名の左に「(1)、(2)」という数字の新聞と「投、捕」と漢字で書かれている新聞があり、新聞の銘柄による共通性があります。考えてみましょう。
(1)投手、(2)捕手、(3)一塁、(4)二塁、(5)三塁、(6)遊撃、(7)左翼、(8)中堅、(9)右翼(手、塁手は省略)。漢字のほうは分かるでしょう。○・( )のあるのは先発選手、D・指=指名打者、H・打=代打、R・走=代走などです。これらを知っていると野球をより楽しめます。
野球は他の球技に比べて、個人が競うタイトルがたくさんあります。打者の打率・打点・ホームラン数、投手の勝利数・防御率・勝率は三冠という特別な称号・賞ですが、それに匹敵するタイトル(勝利への直接貢献度の高い内容)もあるように思えます。
5月9日・朝日新聞のスポーツ欄コラム(EYE)に、「野球は得点を競う競技であり、得点というタイトルをもっと評価されてもよいのでは」とありました。いかがでしょうか。この各3つと同等に位置づけたい称号を付けてみてください。
私は、打者には勝利打点・得点数、投手には完封数、無自責点完投試合数(味方のエラーのみの負けを含む)を考えました。
さて、問いの答えですが、(1)、(2)と記載するのは毎日・産経・日経・北海道新聞、各地方紙、投、補は朝日・読売・ブロック紙です。
【2015年6月15日号】
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