「第60回読書調査」の結果が発表された。これは全国学校図書館協議会(全国SLA)と毎日新聞社が、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について毎年行っているもの。
これによると、2014年5月の1か月間の平均読書冊数は小学生11・4冊、中学生3・9冊、高校生1・6冊。昨年は小学生10・1冊、中学生4・1冊、高校生1・7冊で、比較すると今年は小学生が増えたが、中・高校生は微減している。
5月1か月間に読んだ本が0冊の生徒(不読者)数は、小学生3・8%、中学生15・0%、高校生48・7%。
今回は毎年の調査項目に加え、「児童生徒が新聞をどのように読んでいるか」「読みたい本をどのように選んでいるか」「情報端末や電子書籍にどの程度親しんでいるか」を調査している。
「2014年度学校図書館調査」も発表された。これは全国SLAが全国の学校図書館関係者の協力により、毎年調査するもの。
2014年度の平均蔵書冊数は、小学校9601冊、中学校1万1874冊、高等学校2万5524冊。小学校では減少し、中学校・高等学校では増加した。
2013年度決算の図書購入費は、小学校52・7万円、中学校73・8万円、高等学校82万円となっている。
なお毎年調査している項目に加え、今回は「学校図書館に関する研修会への参加状況」「学校図書館の教員向けのサービス状況」「新聞・雑誌の購読状況」「読書感想文指導状況」についても調査した。
両調査とも詳しい結果と分析は雑誌「学校図書館」11月号に掲載。
【2014年11月17日号】