国産食品を使った「和食給食」の普及を目指し、若手和食料理人を中心とした「和食給食応援団」のキックオフミーティングが、10月7日に都内で開催され、1都3県の栄養教諭・学校栄養職員を対象に調理実演、試食会が行われた。
昨年結成された和食給食応援団は、農林水産省、文部科学省、和食料理人、食品メーカーが共に和食を推進するもの。有識者検討会「和食継承推進協議会」を設置して子供達への継承の仕方などが検討されている。
昨年度、活動した料理人は、賛否両論(東京都渋谷区)の笠原将弘氏、京料理 たか木(兵庫県芦屋市)の高木一雄氏ら8名で、今年度はメンバーが18名に拡大。
北海道・東北・関東・北陸・東海・近畿・中四国・九州の8ブロック18校を応援団のメンバーが訪れ、栄養教諭・学校栄養職員らと話し合いながら、地域に応じた和食献立を開発していく。
キックオフミーティングに登壇した(公社)全国学校栄養士協議会相談役の市場祥子氏は「味わって、体験することが大切で、学校では家庭と連携し、学校給食を教材として食育を行っています。私たちも家庭や地域と連携して子供の食育に取り組んでいきたいと思います」と話した。
調理講習に参加した栄養士は約100名。「鮭の竜田揚げ 蒸大豆と小松菜あんかけ(主菜)」など、和食料理人ならではの献立が提案された。
【2014年10月20日号】