働く親へ"感謝"の心―葛飾区立東柴又小で金融教育

生命保険協会が小学校にDVD配布

消費者との相互理解促進に向けた取り組みを推進している(一社)生命保険協会は、子供達を対象とした金融関連の教育用DVD「ちびまる子ちゃんと学ぶ大切な3つのお話」を作成し、全国の小学校に無料で配布。6月12日には[飾区立東柴又小学校(橋谷田有俊校長)でDVDを使ったデモ授業が行われた。

お金の大切さや計画的な利用とその後をアニメに
葛飾区立東柴又小
自分の意見を述べる

DVDは(1)まる子、お金の大切さに気付く、(2)計画立ててお金を使おう!、(3)まる子、まさかの時のために、を収録(全37分)。同校では(1)、(2)を活用しながら、NPO法人親子コミュニケ‐ションラボ代表理事の天野ひかり氏が4年1組で授業を行った。

天野氏は児童に「ほしいものは何か」「ほしい物がある時はどうするのか」を聞きながら、ほしいものを購入してもらえなかった場合は、なぜ購入してもらえなかったのか、購入してもらえた時との違いは何か、考える時間を設けた。

そしてDVDの(1)を視聴。ちびまる子ちゃんは、母親にシャープペンシルがほしいとせがむが、お金には限りがあること、また、お手伝いに応じてお小遣いをもらう経験を通して、働く父への感謝、貯めたお金を使う大切さを学んだ。

児童からはほしいものを購入する時に「どうしても必要か考える」「家族と相談する」「貯金する」などの意見が挙げられる。天野氏は「我慢するだけではなく、ほしいものがあった時に上手にお金を使える人になってほしい」とアドバイス。

授業後、児童からは「今までお金について考えていなかったが、親が働いたお給料から使っているのだから無駄遣いはしないようにしたい」「お金は大切だと思っていたが、思っていたよりさらに大切だと感じた」などの声があがった。

橋谷田校長は「想像以上に子供達がお金について一生懸命考え、親の働く姿が見えていることを知り嬉しく思いました。これを家庭で話題にして広がりが出ることを期待したい」と語った。
なお、今回のデモ授業は[飾区4校と都内3校の計7校で実施された。

【2014年7月21日号】

<<健康・環境号一覧へ戻る