昨年文部科学省が設置した「今後の学校における食育の在り方に関する有識者会議」における提案で、明確なテーマの下、先進的な食育の取り組みを行うモデル校を「スーパー食育スクール(SSS)」として指定し事業化することが話し合われ、このたび33件(地域)が決定した。
食文化・スポ‐ツ・ 学力向上・栄養教諭・ ICTとテーマは様々
SSSには今年度およそ2億円が投じられ、科学的データに基づいて食育の多角的効果を検証し、成果を全国へ普及させていく。指定校は外部機関と連携しテーマに沿った食育活動を行うが、地域の特色を生かしたり、学力向上を期待したり、ICTの活用を行うなど様々だ。
福島県では新地町の3小学校と1中学校が「震災後の学校における食育の課題解決に向けた取り組み」を行う。福井県では、離れた地域の2小学校が「自然・生活環境の異なる食文化理解と栄養教諭の配置による食育効果の検証」に取り組む。
私学や高校では、「食とスポーツ」に焦点を当てる学校もあり、立命館守山中高では、「中3生の部活引退前後の活動量の差と食生活の変化に応じた食育の実践」が行われ、どの学校・地域の取り組みも1年後の報告が楽しみだ。
【北海道】東神楽町立東神楽小学校、【青森県】東通村立東通小学校、【山形県】戸沢村立戸沢中学校、【福島県】新地町立駒ヶ嶺小学校・福田小学校・新地小学校・尚英中学校、【茨城県】阿見町立阿見小学校・吉原小学校・阿見第二小学校・阿見中学校、【埼玉県】花咲徳栄高等学校、【東京都】お茶の水女子大学附属小学校、杉並区立三谷小学校、【新潟県】村上市立村上小学校、【富山県】高岡市立二塚小学校、【石川県】白山市立松南小学校、【福井県】鯖江市立河和田小学校・高浜町立青郷小学校、【岐阜県】揖斐川町立大和小学校、【静岡県】東伊豆町立稲取中学校・県立稲取高等学校、【愛知県】北名古屋市立師勝南小学校・訓原中学校、【滋賀県】立命館守山中学校・高等学校、【京都府】福知山市立日新中学校、京都市立下京渉成小学校、【兵庫県】稲美町立稲美中学校、【奈良県】大和郡山市立治道小学校、【和歌山県】県立和歌山北高等学校、【鳥取県】鳥取敬愛高等学校、【島根県】松江市立玉湯小学校、【岡山県】倉敷市立西阿知小学校、岡山市立操南中学校、【山口県】防府市立華城小学校、【徳島県】阿波市立伊沢小学校、県立小松島西高等学校、【愛媛県】松山市立新玉小学校、【高知県】香美市立大宮小学校、【福岡県】中村学園女子中学・高等学校、【佐賀県】武雄市立若木小学校、【鹿児島県】県立楠隼中学校・高等学校
【2014年4月21日号】