子どもたちにとっては年度の始まり4月がスタートです。学校での学習に関する新しい取り組みは4月から始めるとよいでしょう。この4月から、新聞の良さを知ったり、読む習慣を身に付けるために、「スクラップ日記」にチャレンジしてみませんか。
その方法ですが、まず大学ノートと呼ばれる大型(B5判)ノートを用意します。普通は糸綴じですが金属のバネで綴じられているノートのほうが良いです。見開き2ページが1週間(月〜日)分で、左のページには切り抜いた記事を貼り、右が書き込むスペースです。
【右のページ】左から4センチ程度、右から3センチ程度のところにタテに実線を各1本引きますと紙面が3つに分けられますがここには、気になった記事、重要な記事について書き留めておきます。左のスペース((1))には、日付と見出しを入れ、真ん中の広いスペース((2))には記事の要点を20字〜30字で書き、右の一番狭いところ((1))には新聞名とその記事の載っているページを書いておきます。コラムのように見出しがないものには自分で付けるとよいでしょう。新聞名は略号での記載でもよく、例えば、朝日新聞・朝刊「A.m」、毎日新聞・夕刊「M.e」など。
【左のページ】この1週間で、一番重要な記事を1か2つ切り抜いて貼ります。1ページに収まらない時には、縮小コピーしてからリップタイプのノリで添付し、記事の下に日付、新聞名、朝・夕刊の別(略号)、ページ数(面)を書きます。
次に、記事の重要な部分を蛍光ペンで塗り、記事の要約をします。意見か感想も書けるとよいですが無理をしないことが大切です。
紙が60枚のノートでしたら1冊で1年間使えます。図書館で別の新聞をみて書き足すとなお良いでしょう。この「スクラップ日記」は後で必要な大事な記事を探す時、威力を発揮します。(全国新聞教育研究協議会顧問・鈴木伸男)
【2014年3月17日号】
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