連載:親子で楽しむ日々の新聞活用 36回

夕刊を読む(2)―三紙を読み比べよう

夕刊の発行は年何回?
目が離せない記事を掲載

 突然ですが、夕刊は1年で何回(日)発行されるのでしょうか。

  朝刊は、3月、7月を除く(年により変動あり)月1回の休刊日以外は毎日発行され、年間で355(閏年は356)日になります。

  夕刊は、日曜日と祝日、そして年末年始(12月29日〜1月3日)には発行されず、土曜日と祝日が重なった日、振替休日も発行されません。今年の夕刊の発行日数は幾日でしょうか(解答は本コーナーの文末に)。

  さて、夕刊にはどんな特徴があるのでしょうか。

  まず、8〜20ページ朝刊の40%程度のページ数で、銘柄、日や曜日によって大きな差がありますが、ニュースの多い少ないではなく広告の量によってページ数が決まります。

  次に、夕刊は、朝刊の締め切り過ぎに届いたニュースや、その日の午前中の出来事を中心に伝えますが朝刊で速報された記事の続報、詳報も掲載されますので目が離せません。

  3つ目は1面、最終面、最終面の前の2ページの4ページは朝日新聞・毎日新聞・読売新聞の三紙とも同じような紙面構成です。最終面‐テレビ面、その前の2ページは社会面、1面は総合面となっており、朝刊とほぼ同じ内容、1面には、コラム‐素粒子(朝日新聞)、近事片々(毎日新聞)、よみうり寸評(読売新聞)があります。社会面には四コマまんがもあります。

  4つ目は、情報や読み物が多く、映画、演劇、音楽、芸能などの話題を詳しく取り上げています。

  最後は、企画記事が多いことです。1つ、2つ事例を挙げると、朝日新聞、月‐「凄腕つとめにん」は、その道のプロの紹介で、11月16日は「磨いたカメラのレンズ30万枚」の人を紹介、土‐「昭和史再訪」です。

  毎日新聞は月〜金‐「特集ワイド」で、11月12日は「スマホ 危険な距離感」、別の紙面では「どうすれば安全安心」で11月14日は「実は怖い 冬の静電気」。

  読売新聞は月‐「やくだつ」で生活の知恵など、火‐「たしなむ」、水‐「きれい」、木‐「でかける」、金‐「にほんご」、土‐「おいしい」のテーマでの特集です。

  三紙とも夕刊は1部50円ですので、同じ日の三紙の夕刊を駅やコンビニで購入し、比べてみるとよいでしょう。

  さて、冒頭で質問した夕刊の発行日数ですが、夕刊のない日曜(52回)、祝日(15回)、年始、年末のうち日・祝日と重ならない日(4回)を355日から引くと、284日が夕刊の日数となります。
(全国新聞教育研究協議会顧問・鈴木伸男)

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【2013年12月2日号】

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