学校図書館賞・出版賞決定―相模原・鵜野森中ほか

学校図書館賞・出版賞

全国SLA鈴木会長(左) から賞状を受け取る
鵜野森中の村山司書教諭

  1970年に、全国学校図書館協議会(全国SLA)の創立20周年を記念して創設された「学校図書館賞」の表彰式が、6月7日に都内で行われ、「第43回学校図書館賞」は神奈川県相模原市立鵜野森中学校に贈られた(主催=(公社)全国学校図書館協議会、日本学校図書館振興会)。

  学校図書館奨励賞には滋賀県草津市立山田小学校、第15回学校図書館出版賞には(株)帝国書院の『日本のすがた』(全9巻/帝国書院編集部編)が受賞。

  全国SLAの鈴木勲会長は、表彰式の冒頭で受賞者の功績をたたえ、「本賞を全国各地に広く知らせ、今後さらに充実していく所存です」とあいさつした。

  学校図書館賞を受賞した相模原市立鵜野森中学校の実践は、「言語活動の基盤となる学校図書館経営をめざして」。

  中学校の図書館活動が他の校種に比べて難しいと言われる中、同校は全校的な規模で言語活動の育成に取り組み、教職員が全体として参加していることなどが、今後の学校図書館界において発展が期待できるモデルとなったと評価された。

  学校出版賞を受賞した帝国書院は、昨年に続く受賞。中学校学習指導要領社会科・地理分野の4つの目標達成のための強力なツールとなっていることや、特に自然災害や防災に関する情報の豊富さなどが評価された。

  閉会にあたり全国SLAの森田盛行理事長は、「司書教諭は授業軽減・専任もなく、なかなか実践ができないと言われている中、鵜野森中は公立中学校でこのような実践ができるということを示してくれました」と述べ、司書教諭と学校司書の両方が教育には重要であることにも言及した。

【2013年6月17日号】

<<健康・環境号一覧へ戻る