新学習指導要領の改訂に伴い、中学校では今年から、「くすり教育」が保健体育のなかに導入された。そして、高校では来年から年次進行で完全実施となる。
そこで、くすりの適正使用協議会、日本製薬工業協会、日本OTC医薬品協会の3団体が企画し、高校生へ向けた指導用DVD「医薬品とは‐高等学校医薬品教育用教材‐」を作成し、日本薬剤師会へ提供し、学校薬剤師を通じて全国約5000の高校に配布する。
一般用医薬品の販売制度が安全の度合いや飲み合わせ、使用難度などによって、第1類から3類に分けられたのが平成21年。それに伴い、子どもたちにも比較的一般用医薬品が手に取りやすくなった。その反面、安易な使用は事故につながりかねない。
くすりの適正使用協議会が実施してきた調査によると、お茶やコーラでの薬の服用、自己判断での服用といった、誤った服用経験も絶えない。
高校ではこれまで、「医薬品は正しく使用する必要があること」とされていたが、その学習が中学に繰り上がり、高校ではさらなる学習が必要となった。
同DVDは本編及び補足編の2部構成で、74分。1つのチャプターが3〜15分であるため、授業で必要な部分を再生できる。
問合せ=03・3663・8891(くすりの適正使用協議会)
【2012年11月19日号】