女子の決勝戦(秋田VS千葉) |
広域通信・単位制の第一学院高等学校は、9月14日、第8回を迎えるフットサルの全国大会「WITHUS DAIICHI CUP 2012」の決勝大会を、都内で開催。予選大会を勝ちあがった16チームが熱戦を繰り広げ、男子・新潟校、女子・秋田校が優勝した。
同校は全国76のキャンパスを持ち、高校卒業からの希望進路実現に向けて、不登校や高校中退を経験した生徒が多数学んでいる。プロスポーツや芸能活動で夢の実現を目指して通う生徒も少なくない。サッカー日本代表の香川真司選手も卒業生の一人だ。
フットサルをする生徒は皆笑顔。負けた校舎の生徒も他校を応援し、体育館が一体となっていた。
中学は不登校
今は楽しい毎日
惜しくも準優勝となった女子・千葉校の吉川琴乃さんは、残念な表情をしながらも「今日はあまり活躍できませんでしたが、チームを盛り上げることができました」と笑顔を見せる。
中学の頃に不登校となった吉川さんは、高校進学に当たり同校を見学し、雰囲気の良さにひかれて入学。「周囲から明るくなったと言われますし、友人関係で悩んでも以前は諦めていましたが、ここでは先生と一緒に解決できるようになりました。昨年この大会を見学していたら先生から声がかかり、チームに入りました。最初はボールを蹴ることすらできませんでしたが、今では一般の大会にも出場して楽しい毎日を過ごしています」と話す。
同校は、フットサル以外にも体験型授業を数多く取り入れている。また、カリキュラムは自分で計画でき、一人ひとりの状況に応じて授業が組まれる。茨城県高萩市と兵庫県養父市にある本校では、スクリーニング授業が行われる。
【2012年10月22日号】