来春で退職となる大阪府高槻市立城南中学校前田勉校長(高槻市中学校長会会長)が、校長1年目から教職員に毎週発信し続けた「校長室通信」は、教職員間のコミュニケーションツールとなった。課題校を蘇らせた1年目の通信を連載中。
2学期がスタートします。七中教育の充実と生徒の安全について、今学期も共に力を合わせていきたいと思います。
さて、始業式では生徒たちに対し、実りのある学期とするために2つのルールと3つの実行を伝えています。
■2つのルール
・人の心と体を傷つけない
・人の話は目と耳と心で聴こう
■3つの実行
・授業を大切に、先生と共に創ろう
・学校をきれいにしよう
・あいさつをしよう
学校生活を豊かにするために、1学期から生徒たちに繰り返しているメッセージをまとめてみると、七中の生徒は、学校(教室)の中で以下の「5つの権利」を持っています。
(1)学校の中で楽しく安全に安心して生活する権利
(2)学校の中でいじめや差別を受けない権利
(3)学校の中できちんと授業を受ける権利
(4)学校の中で自分の意見を言う権利
(5)健康で文化的(人間らしい)環境の中で学ぶ権利
お互いがこの大切な権利を守るため、七中の生徒は次のような「5つの義務」があります。
(1)まわりの人を笑ったり、傷つけたり、暴力は振るいません
(2)まわりの人をいじめたり、差別しません
(3)ベル着を守り、授業中、他人の学習を妨げません
(4)人の意見をしっかりと聴き、発表するのを妨げません
(5)みんなで学校をきれいにし、公共物を大切にします
共に認め合い、高め合い、思い出豊かな学校生活を送るために、以上の「権利」と「義務」の約束は、大切な基本のルールです。この考え方が2つのルールに要約されています。共通理解と一致した指導で多くの感動を創り出したいものです。(「学校経営の金言・迷言・独り言〜全てを生かす校長室通信」より抜粋/城南中=072・673・4491)
【2012年8月20日号】
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