【特集】健康教育 放射線の影響についての知識を得る

  文部科学省では、新学習指導要領に取り扱われている放射線等の教育に資する情報の提供を開始している。いくつかを紹介する。

「放射線等に関する 副読本図表集」公開

放射性物質量  文部科学省では、小学校・中学校・高等学校の校種別に「放射線等に関する副読本」を発行している。その図・表・イラスト及び写真、教師用解説書を「放射線等に関する副読本図表集」として掲載した。PDF形式で、提示用や印刷用など自由にダウンロードして使用できる。
URL=http://radioactivity.mext.go.jp/old/ja/1311073/

「放射線等に関する教職員セミナー」開催

  文部科学省では、小学校・中学校・高等学校・高等専門学校及び特別支援学校の教育職員及び教育関係者を対象としたセミナーを実施する。本セミナーは、学校教育の場などでの放射線等に関する授業の実践を意識した知識の習得が図られるよう「放射線等に関する副読本」のテキストとしての使用や簡易放射線測定器や霧箱等による実験・実習を予定している。
URL=http://www.kyoikushien.jp/seminar/

「簡易放射線測定器」を貸出

  文部科学省では、学校等を対象とした学習用機器「はかるくん」の貸出を実施している。放射線測定の実習用キット・教材セットの貸出も予定。Webには活用事例や活用テキストも掲載している。URL=http://hakarukun.go.jp/

「放射線等に関する出前授業等」を実施

  文部科学省では、小学校・中学校及び特別支援学校を対象とした出前授業を実施する。本出前授業は、学校の授業を利用して「放射線等に関する副読本」をテキストとして使用し、簡易放射線測定器や霧箱等を用いた体験的な授業の実施を予定。実施期間は6月下旬から平成25年2月末日まで。2コマ(90分〜120分)程度を想定。申し込み多数の場合は、規定数に達し次第、終了。URL=http://www.kyoikushien.jp/demae/

射線等に関する課題研究活動の支援

  文部科学省では、高等学校、高等専門学校及び特別支援学校の生徒を対象とした放射線等に関する課題研究活動を支援する。支援内容は、生徒自身による調査・研究活動、専門家や大学院生等によるサポート、他校生徒との交流会や研究発表などを通した放射線等に関する理解を深める課題研究活動など。URL=http://www.kyoikushien.jp/kadai/

書籍・放射線医が語る 被ばくと発がんの真実

  事故後の福島における調査や広島・長崎、チェルノブイリのデータ分析も踏まえ、「フクシマではがんは増えない」と述べる。チェルノブイリ原発事故後25年に際しロシア政府が発表した報告書の抜粋も掲載した。

■著者 中川恵一
■発行 ベスト新書
■価格 800円(税込)

DVD・放射線医からのメッセージ

  中川先生へのインタビュー形式で、被ばくと発がんを知る。がんの基礎知識、被ばくと発がん、原発事故と被ばくの3章で構成。

  放射線が体に及ぼす影響と発がんのメカニズムについて、わかりやすく解説した。

■制作・著作 「被ばくと発がんを知る」製作委員会
■価格2079円(税込)
問合せ ワック(株)Tel03・5226・7622
■詳細 http://web-wac.co.jp/

■DVDをプレゼント

  DVD「放射線医からのメッセージ」を20名様にプレゼント。

  住所・氏名・職業・連絡先・応募の動機(記事の感想、DVD使用の目的など)を記入の上、教育家庭新聞社「DVDプレゼント」係(Eメール kks@kknews.co.jp/FAX=03・3864・8245)まで。 締切6月10日着。

 

【2012年5月21日号】

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