教育委員会対象セミナー・大阪 ICT機器の整備計画/校務の情報化

第34回教育委員会対象セミナーを10月28日、大阪・新梅田研修センターで開催、16道府県から66名が参加した。今後は12月7日に東京・KFCホールで、1月25日に福岡・天神クリスタルビルで開催する。(www.kknews.co.jp)へ

情報モラル教育を通して学びを深める子供を育む 大阪市立阿倍野小学校・別所英文教諭

『情報モラルハンドブック』作りで深める学び

大阪市立阿倍野小学校・別所英文教諭
大阪市立阿倍野小学校
別所英文教諭

別所教諭は、6年生の総合的な学習の時間で「情報モラルハンドブック」を作成した事例を報告した。

問題解決的な学びICT活用で実践

同校は、大阪市教育委員会「学校教育ICT活用事業」において平成24年12月から27年11月までモデル校に、27年12月からは先進的モデル校に指定されており、3年生以上の各教室に電子黒板機能付プロジェクター、授業用PC、実物投影機、各学年40台の学習者用端末(Windowsタブレット)と収納カートが整備されている。

研究テーマを「ともに学び合い、学びを深める子どもの育成―ICTを活用して、コミュニケーション能力の向上を目指す―」とし、ICTを積極的に活用した問題解決的な学習や協働的な学びの実践を行っている。

問題解決的な学習では、どの段階でどのような力を付けさせたいかを考え、有効にICT活用できる場面を設定。協働的な学び合いでは、ICT活用で考えを可視化、他者の考えとの比較や自分の考えを伝えられるようにする。これらを通してコミュニケーション能力の育成を目指す。

情報の取り扱いも増えるため、情報モラルの指導も実施。友人を撮影した動画をYouTubeにアップしたり、SNS上での言葉のトラブルが起こったりしており、そこで問題を自分のものとして捉えられるよう、総合的な学習の時間で「情報モラルハンドブック」作製を行なった。事前に実施したアンケートから、やってはいけないことは認識しているが、行為が引き起こす具体的な危険性や著作権についての理解が不十分なことが判明。

そこで授業は、「情報モラル教育実践ガイダンス」(国立教育政策研究所)の5つの観点を網羅して展開。正しい知識の習得と活用のため、他の学年に伝えるための活動とした。

まず、アプリ「ネット社会の歩き方」小学生版を活用。各項目を調べ、自分が被害にあわない、人を嫌な気持ちにしない観点からワークシートにまとめた。

次に問題をマナー、著作権、個人情報、ネット依存、不正アクセス、有害情報の6つに分類。テーマ毎に起こりそうな問題についてグループで絵コンテを考え、写真などの素材を用意し、ナレーションをつけていく。その後、お互いに情報端末上で作品をチェックして修正点を書き込み、修正。作品を仕上げて、児童集会で全校に発表した。

授業後のアンケートで最も多かったのは、「友達の意見や考えを聞いて、考えを深めることができた」「もっと自分の考えを伝えていきたい」というものだ。「自分で学ぶことができた」「もっと学びたい」という声もあった。

別所教諭は、「この実践を通して、子供達は学ぶということを前向きに肯定的に捉えられるようになった。今後もICT活用を通して、ともに学び合い、学びを創造できる子供を育てたい」と話した。

【講師】大阪市立阿倍野小学校・別所英文教諭

 

【第34回教育委員会対象セミナー・大阪:2016年10月28日

【2016年12月5日】

1、IPU環太平洋大学・梶本佳照教授2、高槻市教育委員会・小杉哲男副主幹
3、立命館中学校・高等学校メディア教育部 清田祥一郎部長4、堺市教育委員会 浦嘉太郎主任指導主事
5、大阪市立阿倍野小学校・別所英文教諭/6、箕面市教育委員会・具田利男教育長

 

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