栃木県日光市は3月から、日本情報通信㈱のXR技術を活用した「教育旅行メタバースサービス」の提供を開始した。このことにより従来のウェブベースの情報提供とは異なり、臨場感と双方向性を兼ね備えた学習体験が可能になった。
XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)などの技術の総称で、現実世界と仮想世界を組み合わせて、新しい体験を提供する技術。昨年9月に日光市から「日光市教育旅行メタバース環境構築およびコンテンツ制作業務」として同社が受託し、NTTグループのXR技術を活用したメタバース環境を構築したものだ。
サービス名は「日光の 学び旅かな メタバース」で、㈱NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォーム「DOOR」を利用している。
URL:https://door.ntt/2F3APGW/nikko-city-educational-trip-metaverse-entrance
日光市は栃木県の北西部に位置、87%を山林が占める、人口7万7000人(2023年5月現在)の都市。2006年に今市市、日光市、藤原町、足尾町、栗山村が合併し、日光市を形成。華厳の滝、中禅寺湖をはじめとする多くの観光名所が点在し、世界遺産「日光の社寺」やラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)登録湿地の「奥日光の湿原」、世界一長い「日光杉並木街道」などがある。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年6月17日号掲載