東京都の中学校9校が関西方面への修学旅行の第一便として出発するにあたり、東京都中学校長会修学旅行対策委員会(事務局:公益財団法人日本修学旅行協会)は、2024年度東京都公立中学校修学旅行連合体輸送列車(東海道新幹線)出発式を東京駅16番ホームで5月14日(火)に開催。代表生徒からJR東海関係者らに感謝の気持ちを込めて花束を贈呈。また、JR東海関係者からは生徒に向けて記念品が贈られた。
東京駅8時51分発の修学旅行専用列車「のぞみ313号」に乗車して関西方面に出発したのは、文京区立第三中学校、文京区立文林中学校、文京区立音羽中学校、豊島区立池袋中学校、武蔵野市立第六中学校、国立市立国立第三中学校(以上、東京駅より乗車)、品川区立日野学園中学校、品川区立鈴ヶ森中学校(以上、品川駅より乗車)、町田市立町田第一中学校(以上、新横浜駅より乗車)の合計1145人の中学生。出発式は東京駅から乗車した6校の代表生徒により行われた。
生徒を代表して、文京区立音羽中学校の藤乘佳乃さんは「私たちは修学旅行に向けて、京都・奈良の文化や歴史について興味を持ったことを事前学習でまとめるなど、今日の日を楽しみに準備を進めてきました。これからの3日間、私たち一人ひとりが、それぞれの役割を果たし、中学校3年間の最大の思い出としてふさわしい修学旅行となるように努めたいと思います」と力強くあいさつを述べた。
JR東海を代表して東京駅駅長の和知勝之氏は「これから皆さんは東海道新幹線に乗って関西方面へと向かいますが、熱海や三島を超えると進行方向右側に世界遺産である富士山が見えてきます。天気が悪くて見えなくても帰りには左手側に見えると思うので楽しみにしてください。どうか修学旅行を通じて多くのことを学んでください」と旅の安全を願って送り出した。
修学旅行出発式の開催にあたり、東京都中学校長会修学旅行対策委員長の成清敏治氏(府中市立府中第二中学校校長)は修学旅行に向かう生徒たちに向けて、「修学旅行での学びは心に刻まれるものとなります。学校では学べない現地での大いなる学びを深め、一回り成長して修学旅行から帰ってくることを願っています」と期待の言葉を送った。
東京都中学校長会修学旅行対策委員会によると、2024年度に東京都の公立中学校で連合体輸送を利用するのは486校・69,419人。内訳は関西方面への利用は465校・66,696人、広島方面の利用は11校・1,702人、東北・北海道方面への利用は3校・359人、上越方面への利用は1校・24人、北陸方面への利用は6校・638人となっている。