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教育旅行

【AIG 高校生外交官プログラム]日本から高校生20人が渡米 現地高校生と文化・歴史交流

2023年9月18日

~1987年から延べ1500人以上が渡米~
価値観の違いや気づきを収穫に

報告会で参加者を代表してプログラムの感想を語る高校生

報告会で参加者を代表してプログラムの感想を語る高校生

日米の高校生が交流し文化の違いを体験・理解する「AIG高校生外交官プログラム」が今夏もAIG損害保険㈱がサポートして開催された。日本の高校生が渡米する「AIG高校生外交官渡米プログラム」(以下、渡米プログラム)とアメリカの高校生が来日する「AIG高校生外交官日本プログラム」があるが、「第35回渡米プログラム」が716日から81日まで実施され、帰国報告会が81日に行われた。

渡米プログラムはアメリカ東部の要所を巡り、政治・経済・歴史・文化など多角的な視点からアメリカへの理解を深めるツアー、ホームステイ、日米の高校生がルームメートペアを組み様々なアクティビティを体験するエクスチェンジなど。第1回の1987年以来、日本から延べ1500人以上の高校生をアメリカに派遣。コロナ禍での中断を経て今年は4年ぶりの開催だったが、感染対策のためホームステイは中止された。

参加者代表の報告ではホワイトハウス、議会議事堂、国務省、歴史博物館などを訪問。ツアーガイドから説明を聞き、日本とアメリカの文化や歴史の違いを学んだという。エクスチェンジで訪れたバージニア大学では、アメリカの高校生20人から歓迎を受けた。

ルームメートと10日間にわたり一緒に活動し、ダンスパーティーや平和についてのディスカッションなどを体験。ディプロマットトークでは多様性や地球市民など様々なトピックに関して議論を交わした。「アメリカの高校生は日本の高校生とは違う価値観を持っており、新しい発見や考え方に気づくことができた」という。さらに「ジェンダー問題や環境問題に興味がわき、より深く調べたいという思いにつながった」、「自分が変わるためには他者の存在が必要であり、このプログラムは自分を変える人に出会うきっかけとなる」と語った。

また45人に分かれたグループワークでは、ルームメートのサインが書かれたTシャツなど思い出の品を披露しながら、印象に残ったエピソードを語り合った。最後に「未来への一言抱負」として、「国境なき医師団の一員になりたい」、「日本と世界を結ぶ外交官になりたい」など、今後のチャレンジについて1人ずつ決意を表明して終了した。

参加者の鈴木里彩さん(東京都・高2)は「帰国報告会では仲間の報告を聞き、他の人が何を学び、どういう気持ちで臨んだかを知ることができた。ルームメートとの共同生活で自分の気持ちに正直になり、相手の気持ちを思いやることにつながった」と語る。河合優生さん(神奈川・高2)は「家族と離れ、携帯電話も持たずに過ごす中で、人と人のつながりを強く感じた。言語・文化・宗教も大切だが、それを超えて個々の人間が輝いて生きていることを実感できた」と振り返った。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年9月18日号掲載

 

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