ゲームで楽しみながらプログラミングを学びプレゼンしよう―東京・江東区のデジタル教室「REDEE(レディー) カメクロ校」で2月18日、小学校1~6年生のプログラミング発表会「REDEE Grand Prix カメクロ校 Season1」が開催された。作品それぞれが個性豊かに表現され、子供たちが主体的に学び、意欲的に取り組んでいた。
亀戸地区の商業施設「カメイドクロック」内に、2022年10月「REDEE カメクロ校」が開校した。ゲームを通してプログラミングを学ぶことが特徴のデジタル教室で、現在は「マインクラフトコース」「スクラッチコース」の2コースで20人以上の小学生が学ぶ。当日は小学1年生から6年生までの18人が、10月~12月に取り組んだ自分の作品をプレゼンテーションした。カメクロ校初の発表会で、初代グランプリ、プレゼン賞(2名)、アイデア賞(2名)を競った。
「マインクラフトコース」では教室内のPCを使用し「教育版マインクラフト」で作品作りに取り組んできた。テーマは「お菓子づくり」。“おだんご”“わたあめ”の基本的な作り方を講師から教わった後、各自が作りたい作品をプログラミングの技術を学びながら作成していった。
発表会当日のプレゼンでは“お菓子を売っているお店屋さんの目玉商品”というストーリー仕立てで作品を紹介。「わたあめかめいど店の目玉商品『かめちゃんわたあめ』」等々。取組を通して学んだことは「文字を打つことを頑張った」「座標が分かるようになり、ブロックを好きなところに置けるようになった」等と発表した。
「スクラッチコース」では昔話の「桃太郎」をテーマに、オリジナルの物語やゲームをスクラッチで表現する作品を作成。発表会では地元のお店を撮影して背景にし、ギョウザで鬼を退治するゲーム、桃太郎が鬼を攻撃する複雑で長いプログラムを作成し“ゲーム実況”するプレゼンも。子供たちは「作って・改良する、のトライアンドエラーの繰り返しを頑張った」「メッセージや変数を使えるようになった」と語った。
発表は1人5分程度。どの作品からも、ゲームを自分の思うように動かすことが楽しく、自然にプログラミングに意欲的に取り組んだことが伝わる。子供たちは仲間の発表を食い入るように見つめ、プレゼンも子供の成長につながるようだ。
グランプリはマインクラフトコースの小学校1年生・柳沢善さん。学校で学んだSDGsの課題も取り入れ、近所の河川敷と関連付けた作品「水の団子屋」を発表した。アルファベットでひらがな入力も覚え、これからも教室で新たな課題に取り組んでいくという。
「REDEE」は2020年3月に大阪府吹田市で教育施設を開校。2022年からは全国展開を行っている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年3月20日号掲載