1997年~2004年生まれの現在20歳前後で「Z世代」と呼ばれる世代の大学生は、海外旅行について9割以上が「来春までに行きたい」など積極的であることが、東洋大学国際観光学部と(一社)日本旅行業協会、バリーズ㈱Z世代トラベルプロジェクトの調査で明らかになった。調査委は同学部の学生440人を対象に行った。
行きたい旅行先について、エリアでは東南アジア、都市ではハワイがそれぞれ第1位。「この国に行きたい」と心が動くきっかけは「SNS」(75%)が圧倒的多数、「テレビ」が30%未満で第2位だった。ソーシャルネイティブと呼ばれ中高生の年代からSNSがあって当たり前なZ世代特有の、情報収集や行動様式を反映している。
きっかけを「SNS」と回答した学生に、どのSNSから影響されたかを複数回答で尋ねたところ最も多かったのは写真共有SNSの「Instagram」で9割近く、「YouTube」も6割近くにのぼった。
興味をそそられる旅行スタイルのトップに選ばれたのは「充実した予定を詰め込んだ弾丸2泊3日間」で54・5%。続いて「大自然を満喫!屋外アクティビティツアー」、「定番観光スポットをめぐるらくちん旅」が5割近く。ミレニアル世代に求められる「インスタ映え」、「ステイケーション」、「デジタルデトックス」は余り人気がなかった。「社会貢献旅」、「SDGs旅」などは1割前後だった。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年10月17日号掲載