今年4月から2025年まで大規模改修工事のため休館となった江戸東京博物館は先ごろ、長期休館中にも江戸東京の歴史と文化をオンラインで体験できるスマートフォンアプリ「ハイパー江戸博」を公開した。
同アプリは江戸東京博物館とゲーム会社が共同で開発した、ゲームエンジンを本格利用した国内初の体験型アプリ。常設展示室の模型を3Dデータで再現した江戸のバーチャル空間で、ユーザーは6万点の収蔵品から選ばれた100点の収蔵品を集める旅に出かける。
同アプリは東京文化戦略2030の一環として制作されたもの。「ICTの積極的活用による新規プログラムの企画開発」として取り組んでいる本アプリは、今年中には明治・銀座へとバーチャル世界を拡大し、さらなる発展をめざす。
また、登場するキャラクターのモーションキャプチャには、日本舞踊家の藤間涼太朗氏が参加。さらにCG世界に叙情を与える音楽は、サウンドデザイナーの畑中正人氏が手がけている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載