福島県と同観光物産交流協会は2020年度から、合宿の里ふくしま復興事業として、県内各地の豊富な宿泊・運動等の施設情報をワンストップ窓口で予約できる体制づくりを推進。合宿や教育旅行情報をWebページ「ふくしま教育旅行」や冊子「合宿の里ふくしま」から提供している。
山や平野や海ありで豊かな地理条件を有する福島は、四季を通じて利用できる合宿地であることが最大のメリット。高原の「会津地方」は夏涼しく、冬はスキー・スノーボード等ウィンタースポーツの合宿にも対応できる。
東北自動車道や東北新幹線が通り首都圏からのアクセスが最良の「中通り」は総合運動公園や宿泊施設が多くあり、大規模な合宿に最適。
そして「浜通り」はサーフィン・ビーチバレー等の夏季はもちろん、降雪が少ないため冬も野外スポーツで利用できる。
県内6地域ではそれぞれに「ワンストップ窓口」を設置。宿泊施設や練習施設、地域によっては弁当手配までも一括手配ができる専用窓口で、HP上から日程や人数・希望施設等をフォーマット入力することで見積も依頼できる。
ワンストップ窓口は現在、猪苗代地域(猪苗代町)、二本松地域(二本松市)、県南地域(天栄村、白河市、鏡石町、矢吹町、西郷村、泉崎村、棚倉町、塙町)、新地・相馬地域(新地町、相馬市)、双葉地域(富岡町、楢葉町、広野町)、いわき地域(いわき市)が設置している。
同HP等ではさらに同県だけでできる学び「ホープツーリズム」と合宿が融合したプログラム「合宿×学び」を提案。ホープツーリズムとは、地震・津波・原発事故という世界でも類を見ない複合災害を経験した福島の地で、その災害のありのままの姿や復興する姿を見たり、経験者の話を聞いたりすることで得た“学び”から、未来に向け自分事としてどう活かすのか探究・創造するプログラムだ。
合宿地域から短時間で移動可能な、震災や原発事故の災害関連施設・地域を見学し体験談を聞くポイントをセットにするもので、半日から1泊2日にわたるコースを、希望に合わせて合宿の初日、中日、最終日に組み込むことができる。
「ふくしま教育旅行」=https://www.tif.ne.jp/kyoiku/index.html
※冊子DLもできる
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年3月21日号掲載